食料産業界の発展に必要な2つの視点

本学が食料産業界の発展に必要だと考える2つの視点、「フードチェーン」と「マーケットイン」について説明します。

フードチェーン

フードチェーンとは、生産、加工、流通、販売などの過程を分けて考えるのではなく、食卓に食べ物が届くまでのひとつの“つながり”として捉えることです。
本学では、生産から加工・流通・販売・食卓に至るフードチェーン全体を一体的に学ぶことができます。

フードチェーン事例~トマトジュースが食卓に届くまで~

美味しい食品が私たちの食卓に届くまでには、フードチェーンの各段階で様々な活動が行われ、食・農・ビジネス各分野の知識・技術が活かされています。ここでは「トマトジュース」の開発事例をもとに、その流れを見てみましょう。

生産

トマトを育てる「農」

原料となるトマトは農家との契約栽培により行われます。栽培する品種や栽培面積、出荷規格などを決めて栽培を依頼し、栽培中は、農薬使用などその畑に適した栽培方法を指導します。こうしたことにより、安定した品質で安全なジュース用原料を生産することができます。

加工

トマトを加工する「食」

収穫されたトマトは、鮮度を保持できるようただちに加工工場に運ばれ、トマトジュースに加工されます。原料の持つおいしさを損なわないにようにできるだけ加える熱を少なくして加工します。また、徹底的な衛生管理により安全かつ安心できる商品ができ上がります。

流通・販売

トマトジュースを売る「ビジネス」

商品の開発と適切なマーケティング(商品の種類、広告・宣伝、価格、販売方法等)により売上の拡大を目指します。また、同時にトマトジュースを飲むことによる健康価値等の解明を進め、需要拡大に繋げます。

食卓

トマトジュースはトマトだけで作られるジュースです。厚生労働省が推奨している1日の野菜摂取量は350gですが、トマトジュースをコップ1杯(180ml)飲むだけで、この半分の量を摂取できることになります。美味しく、かつ栄養価値の高いトマトジュースを毎日飲むことで消費者の健康維持・向上に貢献できます。

マーケットイン

「食べる人」が何を求めているのかを第一に考え、生産・加工・流通・販売を行うことです。
本学では、マーケットインの発想に基づいた生産・加工・流通・販売を総合的に学ぶことによって、“食のジェネラリスト”になることができます。

生産・加工・流通・販売それぞれの分野で消費者ニーズをかなえる