フードコース / 眞貝 佳央梨

内定先:株式会社ブルボン

出身県:新潟県
出身高校:新潟県立柏崎高等学校

Q1. 就職先、進学先として内定先を選んだ理由・きっかけについて教えてください。

ANSWER 地元企業で幼い頃からの憧れの企業だったからです。小さなころから様々な面で身近な企業でしたが、就職活動を通じて企業を調べていくにつれて会社の理念に共感しました。また、2年次から食品安全に興味を持ち専門性を深めてきました。職種別採用を行っていたので、学んだことを活かせるチャンスがあるのではないかと考え、就職先を決定しました。

「商品開発」の職種を志望し、就職活動をしていましたが、理由はありましたか。

本当のことをいうと、入学時は「醸造」の仕事に就きたいと思っていました。フードチェーン全体を学んでいくなかで、マーケティングによって爆発的なヒットをしたなど、開発秘話をたくさん耳にしたことで興味を持つようになりました。就職活動を終えた今となっては、商品開発は地道な努力の連続であると考えるようになりましたが、当初は「商品開発は花形」というイメージを強く持っていました。課外活動でマコモダケ加工商品の開発などに取り組んでいたこともあって、行政などで「支える」仕事よりも新しいものを作り出す仕事がしたいというのがありました。

眞貝さんは新しいことに積極的に挑戦していますが、取り組むようになったきっかけはありますか。

最初は課外活動も友達作りのきっかけとして1つだけ取り組もうと思っていましたが、もともとの目移りしやすい性格もあり(笑)、次第に活動の数も増えていきました。最初は地域の活動がメインだったのですが、地域の方に「食品と農業を両方勉強しているとこんなことも知っているんだ」と驚かれたことをきっかけに、学業も頑張ろうと食品安全検定(中級)や農業技術検定(2級)にも挑戦しました。学生生活後半は、周りから活動を頼まれる機会もどんどん増えてきましたね。

チャレンジ精神は大学時代に磨かれていったということなのですね。

高校時代は今では考えられないくらい消極的でした。はじめは勉強もそこまで身が入っていなかったのですが、課外活動を通じて、「この勉強がこう活きていく」というつながりが理解することができたからこそ、どちらも伸ばすことができました。胎内市という環境もよかったと思います。地元の人は「胎内市は魅力があるけれど、売るのが下手」と言いますし、私もそう感じたからこそ、積極的に活動していました。様々な活動を通じて、胎内市の観光活性化推進委員会の会議にも呼んでいただけるようになりました。そうした経験や大学での実績が自信につながったのだと感じています。

就職活動にも積極的に取り組んでいましたが、大変だったことは何ですか。

大きく分けると3つありました。エントリーシートをたくさん書くこと、面接、筆記試験です。筆記試験では英語の対策も必要だったので短い期間ではありましたが、人生で一番勉強したなという実感があります。

エントリーシート作成や面接対策も入念に行っていましたね。説明会に行った企業ごとに資料や企業研究内容をファイリングしたり、面接の前に自分なりに仮説をまとめ、精度を上げるためにキャリアセンターに来室していました。

意外と、細かい部分が大変でした。エントリーシートも出してからわからなくならないように提出前にコピーをして企業ごとに保管していましたし。いまだにインターネットで就活のコツについての記事を見てしまうのですが、面接で「清潔感が一番大事」と書かれていれば服のホコリを取る「コロコロ」やヘアスプレーをカバンに入れて持ち歩いていました。ちょっとでもホコリを見せない、今思うととても神経質になっていたと思います。

Q2.大学で学んだことを今後、どのように活かしていきたいですか。

ANSWER 物事を多くの視点から見ていくということに活かしていきたいです。本学ではフードチェーンを中心に食の幅広い分野を学んでいました。そこで感じたことは、全く違うと思い込んでいた分野も実は関連していたり、密接に関わっていることがあるということです。社会に出て様々な問題に遭遇すると思いますが、いろんなことを吸収して多角的に物事を見ていけるようになりたいです。

「全く違うと思っていた分野が関連していた」とは具体的に?

フードチェーン全体ではなく、「農業は農業」、「加工は加工」「小売は小売」といったように、それぞれを切り離して考えていました。例えば、私は商品を作り出すうえで安心安全は当たり前だと考え、食品安全学の講義に力を入れていたのですが、「安心安全」という考え方は農業の段階からフードチェーンを通して伝達されなければいけないのだと考えるようになりました。ひとつの商品を流通させるにしても、食品メーカー側の都合に合わせて原材料を作るよう押し付けるのではなくて、農家の現状を踏まえたうえで依頼していく、また、流通の面でも人手不足である現状を踏まえた効率的な流通方法を提案するなど、思いやりを持ってお互いに調整していくことが大切だと1年生の時から思っています。

卒業研究では「酪農」をテーマにしていましたが、それもやはりフードチェーンの一つとして目を向けていたのでしょうか。

はい。様々な勉強をしていくなかで、農業の中でも酪農はとてもハードだとアルバイト経験から感じていたこともあり、テーマにしました。休日も社長さんになると月に1回くらいです。いいところがあると自分の身で感じたからこそ、私の研究では「いいところ」よりも「いいところにするための改善点」や「これからの可能性」を伝えたいと感じました。

これまでの話を通じて眞貝さんの中で「伝えたい」「作り出したい」という想いが一貫していたように感じます。

「なぜ」という疑問や「こういう理由だからこういう行動をしたい」という動機がなければ行動できないんです。投げやりな部分もたまにあるのですが(笑)。

Q3.『これから食の分野を目指す高校生』にメッセージをお願いいたします。

ANSWER 他の大学では学べない食に関することを実際の現場での事例を用いながら幅広く学ぶことができます。実際に就職活動でインターンシップに参加した際に、学んだことと食品製造現場とのギャップが少ないと感じました。本学で学んだことは自信を持って今後も活かしていけるのではないかと考えています。将来やりたいことが決まっていない人でもやりたいことを見つけることができると思います。

学んだことと食品製造現場とのギャップが少ないと感じた出来事は?

インターンシップで食品を作っている現場を見たときに、「HACCPってこのように導入されているんだ」「細かい温度管理はこうしているんだ」「アレルゲンを含んだ製品と含んでいない製品はどう分けているのか」など大体は勉強して理解していたことを実例として見ることができたのが感動でした。内定者懇談会で農学部出身の同期たちと話していると、学んでいる分野が違うからこそ私たちが当たり前のように思っていたこのような知識が当たり前ではないんだと気づくことができました。就職先を食品メーカーに絞っていたからというのもあったのですが、基本的な知識があったからこそ業界研究よりも企業研究に力を入れることができたのもよかったです。

他大学との違いを感じることは他にありますか。

会計学、経営学、マーケティングなど、幅広く学ぶことができました。私自身も会計学が面白いと思いながら頑張っていたので、入社後配属予定である生産管理職の原価管理業務などに活かしていきたいです。校外学習で三八市に出店し、お金のやり取りをしたのも経験になりました。幅広く学べるし、入ってから興味に合わせてコースを選べるので、ビジネスコースを選べばこういった知識を深めることもできます。