現場からのメッセージ

現代の食料産業界(生産、加工、流通、販売)をリードする「食農の匠」から
これからの未来を担うみなさんへメッセージをお届けします。

「食農の匠」からのメッセージ動画はこちら

私たちの体は、私たちが食べたものでつくられています。「食」に関わる仕事は人々の「いのち」を支える仕事でもあります。「食」の生産から加工、販売まで、「食」に関わる仕事の現場で働く「食農の匠」たちが何を想い、どんなモノづくりをしているのかをインタビューしてきました。「食」の分野で活躍するキミの未来を見つけよう!

食でお客様の命を守り、おいしさを届ける

株式会社すかいらーくホールディングス 検査室スタッフ 郷ひかるさん

現在当社では、年間約4億人のお客様にご利用いただいており、安全・安心な商品を提供するために店舗や自社工場で食材の取り扱いや食品衛生の教育など細かな指導を行っています。私は大学で学んだ知識を活かしたいと思い入社しました。店舗での勤務を経て、一緒に働く様々な年代の方に、「もっと衛生に興味を持ってもらいたい」と思うようになりました。

衛生管理の仕事は、お客様の命にかかわることもある責任が重い仕事ですが、その分やりがいもあります。店舗や工場の査察では、食品衛生の知識を理解していただくために監査先に警戒されたり、緊張感が生まれてしまうこともあります。その中でも、積極的にコミュニケーションをとり、相手の緊張をほぐすことや、私自身も相手の気持ちになって伝えていくことを常に心がけています。また、この品質管理部門では、リーダーを含め女性が多く活躍しています。

高校生の皆さんには、学校生活やプライベートでジャンルを問わず様々な経験をしてほしいと思います。私自身も、飲食業界未経験で入社しましたが、店舗での勤務経験を活かし、現在の仕事にたずさわtることができています。今後は、自身が担当しているブランドをお客さまや働いている社員から愛されるブランドにしたいという大きな目標があります。

新潟の農業に挑戦する

株式会社エンカレッジファーミング 生産管理 近藤史章さん

自身の会社でトマトの栽培やマーケティングを行っています。1年前からCO2や光の強さを自動で調整できる最新の機器を取り入れた温室でのトマトの栽培をはじめ、現在では新潟県内の有名スーパーへの出荷や、大手食品メーカにも当社のトマトを取り扱っていたただいています。

仕事をする上で意識していることは、「市場が何を求めているか」を考える視点です。品質が良いもの、味がいいものは必ず市場にマッチします。また、トマトは1年中人気のある野菜のため、年間を通して出荷できることは取引先にとても喜ばれます。これらの市場のニーズに応えるため、新潟という環境にとらわれず、様々な方法に挑戦してきました。

今後も様々な作物の栽培に挑戦し、新潟の農業に挑戦していきたいです。この仕事のやりがいは、自分が作ったものが店頭に並び、お客様の手に届く様子が見れるところです。これから「食」の分野での活躍を目指す皆さんにも、一からモノづくりにたずさわり、自分の手で育て上げたものが人に喜ばれるときの達成感をぜひ味わってほしいです。

「食」で日本の文化を支え、発展させる

一正蒲鉾株式会社 聖籠向上 工場長 加藤晴市さん

「かまぼこ」、「さつま揚げ」、「ちくわ」、「おでん」、「伊達巻」、「カニカマ」など幅広く製造しています。特に「かまぼこ」や「伊達巻」は日本の伝統食品であり、おせち料理など日本の食文化に欠かせないものです。

入社のきっかけは、アルバイトで「かまぼこ」の製造にたずさわった時に、「自分が作ったものが商品になる」経験がとても面白く、自分の手で直接食感や味に影響することがすばらしいと思ったことです。現在は工場長としてモノづくりだけでなく、社員のマネジメントにもたずさわっています。

この仕事のやりがいは、日本古来からの伝統ある「かまぼこ」や「おせち料理」を作り、日本人としての伝統行事を自分たちで支え、全国の人が食してくれるというところにあります。そしてそれに応えようとする社員の熱意がさらに良いモノづくりを進めることができるのです。今後は次世代の人財育成に取り組み、モノづくりを通して、人としての成長ができる環境を整備していきたいと考えています。次世代の食をリードする皆さんが日本の伝統食品である「かまぼこ」や「伊達巻」を発展させ、さらに世界に発信していってほしいと思います。モノづくりにやってやれないものはありません。作ろうと思ったものは努力を続ければ必ず作れる、その達成感をぜひみなさんに経験してほしいと思います。

「農」と「業」を両立させる

株式会社 ローソンファーム新潟 代表取締役社長 後藤 竜佑さん

農業は何千年も前から営まれ、今日まで継続されてきた一度として消えたことがない仕事である一方、日本の現実は、少子高齢化により担い手が不足しています。そのことは、若者が活躍して新しいことにチャレンジできる場がたくさんでき、チャンスのある仕事になったといえます。

そう考えた私は、高校卒業後に日本とアメリカで農業を学び、生まれ育った新潟で生産者となりました。独立しローソンファーム新潟を設立したのは2015年3月、27歳の時です。その年の秋には、収穫した米やその米を使ったおにぎりが店頭に並びました。すると、日頃付き合いのある知人だけでなく旧友からも「美味しかった」という声が、私のもとに届いたのです。自分の仕事で多くの人が喜ぶ、農業のやりがいをダイレクトに感じた瞬間でした。

徐々に生産の規模を拡大し、他の生産者や異業種との交流も盛んになったことで、生産だけでなく、その先の加工や流通、そして食卓までを意識するなど仕事の世界観が広がり、農業や経営に向けたアイデアの発見もありました。

食文化を支える「農」とビジネスとしての「業」を両立させ、作る人と食べる人に笑顔をもたらすことが、古くて新しい農業に挑む私の夢です。