【第20回】ストレスの予防法、解消法

学長コラム 2018.5.11

今回も、<閑話休題>で、いろいろな「ストレス予防法、解消法」を紹介しましょう。

新入生の皆さん、それぞれにキャンパス・ライフを楽しんでいらっしゃることと思いますが、
学習のこと、生活のことなどで、いままでとは違ったストレスも多いことでしょう。
そんなとき、どうすればよいのか、先人たちの実例に触れていきます。

ストレスを楽しむ
これは別格で、天才でなければできない技です。
読売ジャイアンツの名誉監督「長嶋茂雄」さんなどは、ストレスがかかると実にうれしそうな顔をしました。
彼の名言が残っています。「ストレスを楽しまなくちゃあ」
闘将といわれた「星野仙一」さんも同じタイプで、「プレッシャ-来い、来い」だそうです。

ストレスを有効利用する
こちらは、理知的な考え方・行動です。悪いストレスをよい行動のきっかけに転換・利用する。
ストレスが来ることは当然の前提として、どんなストレスかを冷静に分析し、
体や心の反応を整理、理解した上で、有効利用する。
女性ゴルファ-の名手「ベッツイ・キング」は、<making stress work for you >といっています。
これもなかなか難しい対処法だと思います。

次のストレスに目を向けて前のストレスを忘れる
小泉純一郎元総理の対処法です。
かつて、率直に「山のようなストレスの多さにどう対処していらっしゃいますか?」とお尋ねしたところ
「新しいストレスがやって来て、前のストレスを他の人にバトンタッチすればいい、貯めこむから悩むので、次々に来るということは、前のものはやがて忘れるということだ」
とお答えがありました。まあ、これも、大人物でないとなかなか難しそうですね。

タメ息は最良のストレス回避策
さて、もっとも身近な方法は、心療内科のお医者さんの解説によるものですが
これは、妙に納得してしまった「呼吸」による対処方法です。
<息を一つ深く吸って、大きくゆっくり二つ吐き出す>その繰り返しで気持ちが落ち着く、
これなら、誰にでもできそうですね。

体と心のシグナルを見逃すな
体を使う、ウオ-キングなども解消策としてよさそうですが
<ゆっくり歩き>では、あらぬことを考えてしまいますから、やるなら「速歩」に限ります。
そして、ストレスの限界が近づきつつあるという心と体のシグナルは必ずあります。
そのときは、直ちに専門家に相談しましょう。
私事になりますが、猛烈ないストレスを抱えた生活の中、速歩の途中で、
完全に足が止まった経験があります。ふと左隣を見ると、そこは「病院」でした。
ウソのような本当の話で、すぐにそこへ飛び込んだことはいうまでもありません。

関連記事

NAFUマガジン一覧へ