新潟食料農業大学 Niigata Agro-Food University

学長コラム

【第37回】食べものは音でも味わう

2018.09.28

人間の五感 
甘味、塩味、酸味、苦味、旨味と5つの「食味」はすでにお話ししました。
私たち
食事を「五感」でも味わいます。 
五感は、①視覚、②聴覚、③嗅覚、④味覚、⑤触覚です。
手に伝わる感触を言葉で表現すると、たとえば「寿司をつまむ蕎麦をたぐる」といった具合になります。
ちょっと脇道になりますが、「将棋指す囲碁打つと、こと・ものと感触はセットなのです 

温度で味わい、音でも味わう 
和食文化に詳しい知人の話によれば、ごはんや味噌汁、牛乳の温度なども
食事を美味しく
いただくポイントだといいます。
また、温度は、食材の香りを高める作用もあります。松茸の土瓶蒸しがぬるければ興覚めです。
 
さらに、日本人の食事が幸せなのは「音」で
「味噌汁を啜る音、漬け
ものを噛む音、蕎麦を啜る音
数の子を噛む音
などを聞くことで食欲がそそられるのです
指摘しています。
その方が格段に美味しい手段である「箸」を使
うことで食べ物を啜(すす)って食べることができる、
日本人は幸せだということでしょう。 

見た目も肝心 
順序が逆になりましたが、視覚も大事です。
徳島の上勝町がお皿に盛られる食事の彩りとして
「木の葉っぱ」つまり
青葉、若葉、紅葉を生産・販売しているのも
兵庫の御津町が梅の花の
つぼみで「箸置き」を創って
売り出したことがあるのも視覚に訴えているのです。