新潟食料農業大学 Niigata Agro-Food University

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学長コラム

【番外編⑨】食、農、地域のあれこれ

2019.01.11

今回は、英語になった日本語、とくに食べもの英語、
そして、アメリカと日本での学校給食への考え方の違いについて触れる。

14 英語になった日本語

母校の藤原 保明 筑波大学名誉教授の公開講座(20156月)のサワリである。
オックスフォード英語辞典に登場する「英語になった日本語」は、
600年で177語とか。
例えば、「ハラキリ」「ゲイシャ」「ツナミ」などは相当に古い。
食べものでは、「サケ(sake)酒」、「ソイ(soy)醤油」は1680年代には早くも登場
「ミソ(miso)味噌」は1720年代に登場とこちらも相当に古い。
これらの語数はいまなお増加しつつあり、最近もっとも新しいものとしては、
「ヒキコモリ」「カワイイ」「ケイタイ」を挙げておられた。

さて、最近10年での新規参入を食品、料理の分野に限れば
「ベントウ」「カイセキ」「タタキ」「トロ」ときて
極みは、「ワギュー」と「ウマーミ」である。
和食文化がかなり国際化を見せている証左ではなかろうか。

ちなみに、「スシ」は1890年代、「スキヤキ」「テンプラ」は1920年代、
「シャブシャブ」は、196085年代に搭載したと解説されていた。

(続・風に吹かれて 20159月号)

 

15 地域の食材を学校給食に

給食においては各地で「センター方式」か「自校調理方式」かと長らく議論が続いているが、
地域教育の観点からは、後者が望ましい。
大量の同一規格材料がそろわないとか、児童たちの平等性が保てないという議論は、
現在の食水準の中では、相も変わらぬ「完全栄養給食」を求める、ちょっと時代遅れの考え方ではないか。

今日のアメリカでは、“Farm to School Program”と称する運動が盛んで、
ローカル・フードを積極的に学校給食に利用する取組みが増えている。
全米の40を超える州の9000もの学校で実践されている。
日本でも、さいたま市の全小中学校(56校)は、「自校調理方式」に切り替え、
食材でも3割を県産の農産物で賄うことにしたという。
児童・生徒が自分でご飯を炊く、学校近くの生産者の農産物を使う、
地域に伝わる料理を教えてもらいながら自分たちで作って体験するということが真の食育である。

(続・風に吹かれて 201612月号)