施設・設備

本学には、微生物や遺伝子の解析が行える機器や、実際に食品メーカーで使用されている分析機器など最新鋭の設備が整っています。これらの機器を使用し、今ある課題の解決や新しい商品を生み出す研究などに役立てます。ここでは最新鋭の機器・設備の一部を紹介します。

圃場関係

1年次の農学基礎実習や2年次以降のアグリコースの実習・研究で使用します。水田・畑・ビニールハウス・ガラス温室があり、多様な作物を有機栽培やリビングマルチを使った方法で栽培しています。

LED育苗施設

この装置では、温度、湿度、CO2 濃度、養液や光条件など植物の生育に必要な条件を調節することができます。これを用いて栽培条件を組み替え、野菜類の成長促進や育苗の最適条件などについて様々な研究を行うことができます。現在、いろいろな葉菜類の栽培と果菜類の育苗のために最適な環境条件や養液条件を調べています。また、農学基礎実習に用いるトマト苗と栽培科学実験・実習で使う接ぎ木用苗を育てています。

1年次に全員が畑での栽培・調査実習を行います。ジャガイモやエダマメ、トウモロコシ、トマトなどを栽培し、化学肥料と有機肥料での収量や品質の比較や環境保全型農業、ICT技術による水耕栽培などに関する実習・研究を行うことができます。

ガラス温室

温度や湿度、養分濃度など野菜の生育に必要な条件を調節できる養液栽培が可能です。ICT技術(情報通信技術)を活用した高品質野菜栽培の実習や研究を行うことができます。

分析機器室

食品は種類が多種多様で、様々な成分が含まれています。そのような複雑な食品から、目的の成分がどの程度含まれているのかを分析できる最新の機器が揃っている実験室です。食品の栄養、美味しさ、機能性、安全性に影響する成分の定性・定量分析などにより高度な研究を行うことができます。

リアルタイムPCR装置

対象試料に含まれる遺伝子の数を調べることができます。食品への微生物の混入、病原生物の特定、遺伝子組換えの検出など「食」「農」分野におけるバイオテクノロジーについて高度な研究を行うことができます。生物全般、特に肉眼では見ることのできない微生物や病原体などを検出・定量するため、それらのDNAを短時間で増やす装置であり、保健所などでも使用されています。本学では、これにより東日本大震災で津波浸水した農地の微生物量を評価しています。

高速液体クロマトグラフ質量分析計

食品中のアミノ酸、有機酸、ビタミン類や、極微量に含まれる機能性成分、残留農薬・医薬品などの化合物を特定し、その含有量を測定することができる最新の分析機器です。食品の機能性や安全性を評価する際に使用します。残留農薬などに関する「ポジティブリスト制度」が取り入れられたことで、すべての農薬(およそ800種類)についての残留濃度を測定することが必要になりました。この装置は、数百種類の農薬を一斉に分析することができ、食品の安全性検証に欠くことができないものとなっています。

フーリエ変換赤外分光光度計

観察する物質に赤外光を当て、光の透過や反射する光の量を測定して分析・定量を行うことができます。食品などに使われる容器包装材料(フィルムなど)の分析や食品中の異物の特定に使用されています。

食品工学実験室

食品の加工(加熱、分離、乾燥など)に伴う物性( 粘度、固さ、色調など)の変化を各種の測定機器により測定・解析を行う研究室です。レオメーター、粘度計、色差計、熱分析計などの食品加工研究に必要となる測定機器が揃っています。

示差走査熱量計(DSC)

物質を加熱、冷却した際の内部で発生する熱変化を精密に測定できる機器です。タンパク質の変性温度、デンプンの糊化温度、油脂の溶解温度、熱容量の測定などの加熱あるいは冷却に伴う熱特性を測定することができます。

アミログラフ

米、小麦などの温度の変化に伴う粘性変化を自動で測定できる機器です。米、小麦、各種のデンプン溶液の粘性特性評価を行う標準機で、各種穀類の研究に使用することができます。

超深度マルチアングル顕微鏡システム

光学式顕微鏡と電子顕微鏡のメリットを兼ね備えたデジタル顕微鏡で、対象物を立体的に観察することができます。食品の外観や微生物の観察、異物の特定など幅広く利用できます。