小熊 哲哉

Tetsuya Oguma
教授

学位 博士(農学) 北海道大学 1994年取得
担当科目 基礎ゼミⅠ、科学Ⅰ・Ⅱ、食品科学実験・実習、微生物利用学、食品プロセス学実験・実習、卒業研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
専門分野 応用微生物学、生物化学、醸造発酵、応用糖質科学
研究テーマ
  • 有用物質を生産する微生物の検索と有用物質生産
  • ゲノム編集技術を活用した醸造発酵微生物の育種と実用化
  • 醸造微生物を活用した機能性物質生産の研究開発と事業者支援

高校生へのメッセージ

皆さんは、サンタを信じますか?「子供じゃあるまいし、信じるわけがないでしょ」と皆さんは答えるかもしれません。でも微生物に願い事をすると、正しい方法で辛抱強く探せば、意外と願いは叶います。私が若き研究員だった頃の体験を書きます。当時グルコースが7個直鎖状につながったG7(数万円/g)という物質がある試薬の原料として求められていました。私はグルコースが7個環状につながった安価なβ-シクロデキストリン(数円/g)を1か所だけ切断できる酵素があればG7ができることから、そのような酵素を作る菌を探すことにしました。自分を信じてくれた一人の上司以外は、そんな菌が見つかる訳がないと思っていたようです。でも約5万個の菌を探した結果、ちょうど12月25日に目的の菌は見つかりました。世界で初めて見つけた菌、私は、その時サンタの贈り物だと直観的に思いました。そしてその菌の発見で、G7生産の工業化まで達成できました。この体験は、誰でも正しい方法で努力さえすれば、微生物は願いを叶えてくれるという信念につながっています。

新潟食料農業大学でも、医薬品や食品に関連する有用な成分を、微生物の力を借りて生産する研究を行いたいと思います。是非、未来に向けた研究を一緒に行いませんか。お待ちしています。

企業へのメッセージ

企業の皆様、新潟県の農林水産業は米を基幹としてそこに海の幸、山の幸が加わりとても農林水産資源に恵まれていると思います。この恵まれた資源をより付加価値の高いものに変える2次加工、3次加工を施すことにより、新潟県の農林水産資源はさらに大きな付加価値の向上が望めるでしょう。

私の専門は、醸造・発酵であり、この付加価値向上のお手伝いができるのではないかと考えておりますので、新しい製品開発、技術開発等をお考えでしたら、是非、お声がけください。多少なりとも製品の品質や生産技術向上に貢献できるものと考えております。特に糖質や乳酸菌に関する工夫等には、いろいろと知恵を出せると思いますのでどうぞよろしくお願い致します。

近年の納豆・ヨーグルト等の発酵物ブームは、発酵物が美味しさだけではなく健康にも寄与していることが大きいと思います。これから一緒になって農林水産業をベースにした新潟県の醸造・発酵・加工食品産業を盛り上げていきましょう。