研究紹介

学生の知的好奇心を刺激する
教員による研究

本学では、各教員がマーケットインに基づいた実践的な研究を行っています。教員の研究もコースを横断し、フードチェーンのもとで実施することで、今までにない新しい価値を追究しています。

SDGsについて

持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。本学教員の各研究においてもこの目標を目指し研究を行っております。

研究紹介

 
 

ビジネスによる社会問題の解決に関する研究

皆さんは、持続可能な社会という言葉を聞いたことがあると思います。未来にわたって幸せな社会を維持するということです。その実現には様々な社会問題を解決する必要があります。環境問題と貧困問題がその代表です。これら問題を国・自治体や市民活動が解決することも重要ですが、ビジネスとして解決する動きが活発になってきています。社会問題の解決をビジネスとすることは、ビジネスが持つ効率性と利益性を発揮することができるからです。

ビジネスコース 教授 岩坂 健志 先生
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SDGsへの対応

研究キーワード

  • 持続可能な社会をつくる
  • 企業経営
  • リスクマネジメント
  • コーポレートファイナンス

植物の光合成の環境応答に関する研究

植物は環境にうまく適応し、生き抜くための様々な能力を持ってます。しかし、近年の異常高温は、植物にとって大きなストレスとなり、作物の収量や品質の低下に繋がる深刻な問題となっています。このような問題を解決すべく、植物の環境ストレスに対する応答機構について、光合成の観点から研究しています。研究は、試行錯誤の繰り返しですが、断片的な結果を組み合わせて形を完成させる、パズルのような面白さがあります。

アグリコース 講師 田副 雄士 先生
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SDGsへの対応

研究キーワード

  • 植物の光合成
  • 窒素利用効果の改善
  • 土壌肥料
 

環境汚染物質の食品への影響に関する研究

魚介類は、ヒトの食生活と健康を豊かにする大切な資源の一つであり、島国である日本において天然の魚介類を食する機会は多くあります。しかし、魚介類には重金属や残留性有機汚染物質などの有害物質が蓄積されている場合もあり、それを食することで、ヒトも汚染物質を体内に取り込んでしまいます。私の研究では、汚染物質が魚類の体内に蓄積する原因と排泄のメカニズムを調べ、最終的な解毒の可能性を探っています。

フードコース 助教 佐藤根 妃奈 先生
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SDGsへの対応

研究キーワード

  • 環境汚染物質
  • 水産食品の安全性
  • 水質汚染を防ぐ方法/li>

農業ビジネスと人材育成に関する研究

今、農業の現場は大きく変わっています。大規模化、スマート化、食品産業との連携強化などビジネスとしての農業の成長は注目を浴びています。こうした農業ビジネスに挑戦しようという若い人や女性も活躍しています。このような成長著しい農業ビジネスの研究を行っています。また、事業拡大を図る農業法人は人材育成にも力を入れています。法人の経営発展に繋がる人材育成のあり方について研究を行っています。

ビジネスコース 講師 青山 浩子 先生
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SDGsへの対応

研究キーワード

  • 農業ビジネス
  • 6 次産業化
  • 農食連携
  • 農業における女性活躍

環境中の微生物に関する研究

「微生物」という単語で、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?皆さんの周りにある土、水たまり、そして空気にもたくさんの微生物がいます。そして農業はそのような微生物を利用して成り立っているのです。しかし、残念ながら私たちは直接彼らの働きを見る
ことはできません。私は、微生物たちの遺伝子情報を使って、彼らがどこにいて、どのような働きをしているかを東北大学、秋田県立大学、石川県立大学の先生などとも連携して調べています。

アグリコース 講師 浅野 亮樹 先生
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SDGsへの対応

研究キーワード

  • たい肥を作る
  • 廃水を無害にする
  • 遺伝子の解析
  • どんな環境にどんな微生物が?

食品廃棄物の削減と資源循環に関する研究

「発酵」と聞くと皆さんはお酒や味噌、ヨーグルトといった食品を連想すると思いますが、実はゴミから資源をつくる「発酵」もあります。私はその一つの「メタン発酵」という技術を用いて、乳やお肉を生産する畜産業やトマトなどの水耕栽培施設から出る食品廃棄物を再び資源に変換して利用する研究を行っています。世界全体で取り組むSDGsの「つくる責任 つかう責任」という目標の達成に向けても、メタン発酵を更に活用していく必要があります。他にも地域の課題解決や環境意識の向上をテーマとした取り組みも行っています。

フードコース講師 阿部 憲一 先生
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SDGsへの対応

研究キーワード

  • 食品廃棄物
  • 資源循環
  • メタン発酵
  • アクアポニックス
  • 環境教育

食料消費の変化に対応した国内生産の在り方に関する研究

米は、新潟県における主要な農産物です。全国の消費者は、新潟の米を家庭でごはんとして食べていましたが、世帯人員の小規模化などにより、包装米飯やおにぎりとして消費するようになります。このような食べ方の変化は農業の縮小と加工業や流通業の発展をもたらします。食べ物を巡る政治的・経済的・社会的な変化を研究することを通じて、私たちの生活や地域への影響を分析し、よりよい社会の形成への提案を行っていきます。

ビジネスコース 教授 武本 俊彦 先生
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SDGsへの対応

研究キーワード

  • 内食・中食・外食
  • メガFTA
  • 顔の見えない関係

2019年3月25日「日本農業新聞」掲載

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環境保全型農業と農地の生態系に関する研究

環境保全型農業に興味はありますか?環境保全型農業とは、畑を耕さずに作物を栽培する「不耕起栽培」やクローバーやソルガムなどを栽培して次の作物の肥料として利用する「緑肥」などを利用した環境にやさしい持続的な農業のことです。環境問題に対する関心の高まりに伴い、環境保全型農業も広がりつつあります。環境保全型農業において作物の収量や品質をより向上させるにはどうすればいいのか、農地の生物はどのように変化するのか、などを研究しています。

アグリコース 講師 伊藤 崇浩 先生
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SDGsへの対応

研究キーワード

  • 環境保全型農業
  • 有機農業
  • 緑肥
  • リビングマルチ
  • 線虫
  • 土壌動物
 

食分野のe- ビジネスに関する研究

インターネットは、存在しない世界がもはや想像できないくらい私たちの生活に浸透しています。SNSなどを活用した情報共有やセンシング技術、クラウド技術、AIによるビックデータ解析などを活用し、新しいビジネスの創出や業務効率化、高度化がすすんでいます。食料産業全体での利用も大きく拡大しており、そこで効率的に得られた「データ」を活きた「情報」へと変換し、新しいモノやサービスへとつなげていくための実用研究を行っています。

ビジネスコース 講師 斎藤 順 先生
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SDGsへの対応

研究キーワード

  • インターネットビジネス
  • ICT
  • 経営情報システム
  • e-コマース
  • 農業ビジネス