研究紹介
- 環境中の微生物に関する研究
- 食品廃棄物の削減と資源循環に関する研究
- 食料消費の変化に対応した国内生産の在り方に関する研究
- 環境保全型農業と農地の生態系に関する研究
- 食品の加熱プロセスの実験及びコンピュータシミュレーションによる分析
- 食分野のe- ビジネスに関する研究
学生の知的好奇心を刺激する、教員による研究
本学では、各教員がマーケットインに基づいた実践的な研究を行っています。
教員の研究もコースを横断しフードチェーンのもとで実施することで、今までにない新しい価値を追究しています。
環境中の微生物に関する研究
「微生物」という単語で、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?皆さんの周りにある土、水たまり、そして空気にもたくさんの微生物がいます。そして農業はそのような微生物を利用して成り立っているのです。しかし、残念ながら私たちは直接彼らの働きを見る
ことはできません。私は、微生物たちの遺伝子情報を使って、彼らがどこにいて、どのような働きをしているかを東北大学、秋田県立大学、石川県立大学の先生などとも連携して調べています。
アグリコース 講師 浅野 亮樹
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研究キーワード
- たい肥を作る
- 廃水を無害にする
- 遺伝子の解析
- どんな環境にどんな微生物が?


食品廃棄物の削減と資源循環に関する研究
「発酵」と聞くと皆さんはお酒や味噌、ヨーグルトといった食品を連想すると思いますが、実はゴミから資源をつくる「発酵」もあります。私はその一つの「メタン発酵」という技術を用いて、乳やお肉を生産する畜産業やトマトなどの水耕栽培施設から出る食品廃棄物を再び資源に変換して利用する研究を行っています。世界全体で取り組むSDGsの「つくる責任 つかう責任」という目標の達成に向けても、メタン発酵を更に活用していく必要があります。他にも地域の課題解決や環境意識の向上をテーマとした取り組みも行っています。
フードコース講師 阿部 憲一 先生
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研究キーワード
- 食品廃棄物
- 資源循環
- メタン発酵
- アクアポニックス
- 環境教育


食料消費の変化に対応した国内生産の在り方に関する研究
米は、新潟県における主要な農産物です。全国の消費者は、新潟の米を家庭でごはんとして食べていましたが、世帯人員の小規模化などにより、包装米飯やおにぎりとして消費するようになります。このような食べ方の変化は農業の縮小と加工業や流通業の発展をもたらします。食べ物を巡る政治的・経済的・社会的な変化を研究することを通じて、私たちの生活や地域への影響を分析し、よりよい社会の形成への提案を行っていきます。
ビジネスコース 教授 武本 俊彦 先生
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研究キーワード
- 内食・中食・外食
- メガFTA
- 顔の見えない関係

2019年3月25日「日本農業新聞」掲載
環境保全型農業と農地の生態系に関する研究
環境保全型農業に興味はありますか?環境保全型農業とは、畑を耕さずに作物を栽培する「不耕起栽培」やクローバーやソルガムなどを栽培して次の作物の肥料として利用する「緑肥」などを利用した環境にやさしい持続的な農業のことです。環境問題に対する関心の高まりに伴い、環境保全型農業も広がりつつあります。環境保全型農業において作物の収量や品質をより向上させるにはどうすればいいのか、農地の生物はどのように変化するのか、などを研究しています。
アグリコース 講師 伊藤 崇浩 先生
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研究キーワード
- 環境保全型農業
- 有機農業
- 緑肥
- リビングマルチ
- 線虫
- 土壌動物


食品の加熱プロセスの実験及びコンピュータシミュレーションによる分析
食品の品質変化は、加工条件に関連して、食品中で起こる化学的、生化学的、物理的および微生物学的反応の組み合わせに起因します。したがって、食品の品質と食品の安全性だけでなく、工学的な観点からも適用される加熱プロセスを改善するためのコンピュータシミュレーションモデルが重要になります。今までの主な研究は(a)加熱調理時の熱浸透の調査(b)加熱による食感・食味・色・ミクロ構造の低下の評価(c)熱加工(特にマイクロ波加熱、高周波加熱およびオーミック加熱)の利用の評価(均一な温度分布や時間短縮、消費エネルギー軽減など)です。
フードコース 講師 Llave Perez Yvan A ntonio 先生
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研究キーワード
- 食品加工
- 加熱
- 工学
- コンピューターシミュレーション


食分野のe- ビジネスに関する研究
インターネットは、存在しない世界がもはや想像できないくらい私たちの生活に浸透しています。SNSなどを活用した情報共有やセンシング技術、クラウド技術、AIによるビックデータ解析などを活用し、新しいビジネスの創出や業務効率化、高度化がすすんでいます。食料産業全体での利用も大きく拡大しており、そこで効率的に得られた「データ」を活きた「情報」へと変換し、新しいモノやサービスへとつなげていくための実用研究を行っています。
ビジネスコース 講師 斎藤 順 先生
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研究キーワード
- インターネットビジネス
- ICT
- 経営情報システム
- e-コマース
- 農業ビジネス

