新潟食料農業大学 Niigata Agro-Food University

柴田 誠Makoto Shibata

助教

学位

博士(農学) 京都大学 2018年取得

担当科目

生物学の基礎、農学基礎実習、作物生産科学基礎実験・実習、栽培科学実験・実習

専門分野

土壌学、環境農学、生態系生態学

研究テーマ

・土壌生態系における物質循環の評価

高校生へのメッセージ

みなさんは「土」と聞くと、どのようなものをイメージしますか?それは黒っぽいですか?白っぽいですか?黄色っぽいですか?ホクホクしていますか?ザラザラしていますか?ネトネトしていますか?おそらく住んでいる地域によって想像する土は様々でしょう。また、同じ地域でも森や畑、水田ではそれぞれ土の感じが違います。普段はあまり土について考える機会がないかもしれませんが、それぞれの土は私たちを色々な形で支えてくれています。例えば、作物に養分を供給したり、水を供給したり、酸素を供給したり、様々な機能を果たしています。農業とは、土の恵みを頂く営みと言い換える事が出来るでしょう。そこで私は、様々な土の機能を一つ一つ明らかにしていく事で、農業が環境に掛ける負荷や土の劣化を出来るだけ抑え、より長く安心・安全な食料を生産し続けていくためにはどうすればよいかを考えています。みなさんの足元で起こっている現象を見える化し、その土地の気候やそこに暮らす人々も含めて「農業」という姿の全体像を科学する事で、これからの農業の在り方や土との付き合い方を一緒に追究していきましょう!

企業へのメッセージ

土壌中で起こっている現象は目に見えません。しかし、有機物の分解・蓄積や養分の保持・放出など、土壌はあらゆる反応の媒体となって作物生産を支えています。近代農業は多肥多収を目指してきましたが、その代償として下流域の窒素汚染などを引き起こしました。今後は低環境負荷で安全な食料の生産が望まれますが、環境負荷を低減するには、土壌中の反応を理解する事が必要不可欠となります。「環境にやさしい農業」という表現を、具体的に数値で表す事で消費者に訴えていきたいと思います。例えば、施肥した窒素量に対して作物が吸収した量と環境中に流出した量(環境負荷量)を追跡評価する事で、その作物を消費する事が環境に与える負荷を知らせることが出来ます。スーパーに並ぶ食品にカロリー表示がされているように、環境負荷に関する数値も表示するようになれば、消費者も環境保全型農業に積極的に携わる事が出来、環境に優しい農業を嗜好しやすくなるでしょう。雑穀などを始め、これまで近代農業で軽視されてきた地域の作物の在来品種に着目する事で、低収量だけれども環境に優しく、かつ健康にも良い高付加価値の農産物を消費者に分かり易い形で提供することを目指していきたいと考えています。