【授業紹介】自分の気持ちを川柳で伝えよう!<食嗜好科学>PART2

食農大の日常 2020.7.29

前回に引き続き今回は2回目の投票で上位5位に選ばれた学生の川柳と込められた想いを紹介します!

2回目の投票で上位5位に選ばれた川柳はこちらです!

今回もどのような想いを込めて川柳をつくったのかインタビューしました!

●池田 葵さん 

作品「ありがとう 父の日言えず 過ぎてった」
私の家では毎年、父の日には日ごろの感謝を込めて贈り物をしているのですが、小さい頃は「いつもありがとう」と言って渡せたことが、年を重ねるごとに日頃の感謝の言葉を言うのが恥ずかしくなってしまい、今では言えなくなってしまいました。父のお仕事は身体を痛めることもあり、腰や腕を痛めた時は「もう歳でだめだ~」って笑って言いますが、それでも毎日頑張って働く父に「今年こそ言う!」と思ったのですが、いざとなると言えず結局、今年も贈り物だけしました。そんなもどかしい気持ちを川柳にさせていただきました。

 

●湯田 瑞希さん 

作品「食べたいな みんなで囲む 昼ごはん」
コロナで学校に行けず、毎日家で一人でご飯を食べていた時、本当ならお昼ご飯だけでもみんなと楽しく食べていたはずだったのにとわびしい気持ちをストレートに描きました。

 

●山中 悠斗さん 

作品「朝顔が 咲いている時間に 起きられず」
授業がない日は二度寝三度寝を繰り返し、気がつけば太陽は天辺を過ぎていて朝顔たちは萎れてしまっている。綺麗な姿の時に見れなくてごめんねと思う。

 

●菅野 透稔さん 

作品「振り向けば 海の向こうは 茜色」
私は空を見るのが好きで特に夏の夕暮れ時が一番好きです。この時はアルバイトを終えて帰宅していた時で、外が赤っぽい色に染まっていてふと海がある方向を振り返って見てみると、空が茜色に染まっており感動した時のことを川柳で描きました。私の地元は太平洋側なので、夕日は山に沈んでいきます。だからこそ海の方向へ沈んでいく夕日を見て綺麗だなと感じました。

 

この他にも素敵な川柳が沢山ありました!

 

ここで、前期の食嗜好科学の授業を通しての学生の感想を紹介します。

 

●好きな食べ物や嫌いな食べ物が一人一人異なるように、食の嗜好もそれぞれ異なります。その背景には食習慣や食経験、家庭環境、食文化の違い等があり、これらが大いに関係することが面白いと感じました。また味覚だけでなく嗅覚や視覚等も食の嗜好において重要であること、食品や飲料の組み合わせ、食品同士の組み合わせにより美味しさをより高めることができること、その他興味深いことを沢山学ぶことができたため非常に面白い授業でした。

 

●食嗜好科学を通して食と感覚の関係性を学び、舌の構造、におい・色・音等の重要性、心理状態や食にまつわる情報が味または美味しさを左右することを知り、普段、食事をとるときに意識するようになり、将来食関係の仕事に就いた際に非常に参考になると思います。ミラクルフルーツを食べると酸っぱいものが甘く感じるなどの味覚変革についても興味があるので、より詳しく感覚とのつながりを考慮していきたいです。

また、美味しさに関わる脳内物質でドーパミンがあると学んだ時、楽しく食べる食事はよりおいしく感じることができるのだと改めて考え、友人たちとご飯を食べたくなりました。

 

●私は食嗜好科学の授業を通して人は食事の際に味覚以外の感覚器官に大きく影響を受け食事への満足感を得るには五感が大事で、それらを実験や実例を元にしたお話を聞いていてとても面白かったです。その中でも興味があったのはクロスモダールの実験結果のお話です。ナイフやフォークを重くすることで食事に対する満足感が増す事や、あえて箸などを使い、食事を食べにくくすると少ない量で満足できるなどの結果のお話を聞きましたが、ついつい食べやすくするために日常的に軽く食べやすいカトラリーを選んでしまうところですが、実際に外食をすれば普段は箸で食べている食事を重さがありデザインが良いカトラリーで食事をしていました。それも、実験結果を聞いて「企業で食事に満足していただこう」と工夫されていたと思いました。私に知識が足りなかっただけでまだまだ企業内で他にも工夫されていると思うので食事に対する工夫の仕方ついて興味を持ちました。

 

 

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