【授業紹介】水産物の利用について知ろう!<畜・水産物利用学>

食農大の日常 2020.11.18

フードコース3年生対象の「畜・水産物利用学」の授業で新潟県水産海洋研究所 利用加工課長 海老名 秀様より「水産物の利用」と題してご講義をいただきました。

1つ目は我々の住む新潟県の漁業についてお話しいただきました。

新潟近海では南北の魚が獲ることができ種類が豊富なのですが、そのため新潟を代表する県の魚を決めることができないそうです…。

 

次に、水産物利用の課題とそれらに対する新潟県水産海洋研究所様の取り組む研究について3つ取り上げ、ご講義いただきました。

 

2つ目に漁獲後の品質管理に関する研究です。

佐渡の寒ブリは外観がほぼ同じでも脂ののりが全然違うこともあるそうです。
そこでブリを捌かずに脂ののりを調べようと研究が始まりました。本来、果実の品質を計測するために導入された機器を水産物用に改良したものを用い、脂ののりを瞬時に計測することができるよう研究されたそうです!

 

次に原料処理の研究についてお話しいただきました!
魚を冷凍し、それを粉砕することで骨や皮を取り除く手間なく処理することができるそうです。現在、県内企業と蒲鉾組合で商品化に向けた取り組みが進行中だそうです!店頭に冷凍粉砕された商品が並ぶのが楽しみですね♪

 

3つ目は加工品製造技術に関する研究です。
お年寄りにも蒲鉾を楽しんでもらえるようにペースト状にした商品の開発が行われ、「とろけるお魚」という加工品ができました!
商品開発には、現状の課題や社会のニーズを把握し、それらに沿った研究開発が大切であるということを学ぶことができました!

そして最後に、こうした魅力的な水産物を扱う水産に関連する職業で活躍してほしいとのメッセージをいただきました。

 

ここで講義を受講した学生の感想を紹介します。

■冷凍粉砕技術を使うことで、本来ならば捨てられてしまう魚の骨や皮を捨てずに済むことは環境の面からみても、我々人間の栄養摂取の面からみても非常に良いことだなと感じました。

 

■高齢者の方のことを考えて作られた練り製品があることを初めて知りました。今後、高齢化社会になっていくにつれて、私たちもどのように対応していくべきなのか考える機会になりました。

 

新潟県水産海洋研究所 利用加工課長 海老名 秀様、貴重なご講義ありがとうございました!

新潟県水産海洋研究所 https://www.pref.niigata.lg.jp/site/suisan-kenkyu/

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