【第92回】超訳・ニーチェの言葉から①

学長コラム 2021.1.15

 

一般には「暗い」といわれる「ニーチェ」ですが、実はとても明るい助言を残しています。
その中から、「友」「人」「知」に関する言葉を抜粋しました。(番号は、翻訳者・白鳥春彦のものです)

 

●友について

075 友人をつくる方法
共に苦しむのではない。共に喜べば、友人がつくれる。しかし、嫉妬とうぬぼれは友人をなくすから要注意だ。

●人について

115 人間の2タイプ
大きな称賛が与えられるとき、一方は、とてもはにかみ、もう一方は、いよいよもってあつかましくなる。

127 自分の人柄を語るな
人柄は、故意には演出できない。いくら吹聴しても他の人は信用しない。沈黙の善行をこそ信用し、賛同するのだ。

148  街へ出よう
孤独はきみをだらしなく腐らせる。大勢の中で、滑らかに、新しい人間になれる。部屋を出て、街へ出かけよう。

●知について

178 視点を変える
善悪も倫理も時代によって異なる。相手の状況を想像するだけでなく、古い時代を学ぶのも視点の転換になる。

183 読むべき書物
読前と読後で世界が全く違って見える、心が洗われたと感じる、新しい知恵と勇気、愛や美についての新しい認識を与えてくれるのがそういう本である。

188 物事の完成まで待つ忍耐力を持つ
才能や技量より、時間の熟成を信じて歩むのだ。

190 学ぶ意志がある人は退屈を感じない
学べばあらゆる事柄が一層興味深くなり、毎日は、発見と探索に満ち退屈する暇がない。

193 後始末を忘れない
何かをなしたら、きちんと後始末をすることで、初めて、着手した物事が完成する。

196 離れて初めて把握できる
離れて遠くから見ると何が問題かよく見えてくる。複雑なものを単純化して、そこから太い枠になるものを取り出す。(離見の見)

201 徹底的に体験しよう
体験には没頭が肝心だ。反省や観察はあとからでよい。

203 遠くから振り返れ
離れて遠くに立てば、教会の塔がどれほど高いか実感できる。

209 合理性だけで判断しない
不合理だからこそ必要とされる事柄もある。

211 低い視点から眺めてみる
たまには、低く間近から、子どもの世界の姿を見よう。

 

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