【授業紹介】食品プロセス学実験・実習 -消費者目線のごみ処理・排水処理-

食農大の日常 2021.10.12

3年次フードコース必修科目の「食品プロセス学実験・実習」では、食品の製造から廃棄にいたる過程について実験・実習や施設見学を通して学んでいます。

 

9月28日(火)、9月30日(木)の授業では(株)堀川 様より職員の方をお招きし、かまぼこ製造を行いました。実習の様子はこちら!

 

さて今回(10月5日(火)の授業)は、食品リサイクルおよび廃水処理の現状について理解するために、食品残渣処理施設の見学・取材を2回に分けて行いました!

訪問先は「中条浄化センター」です。みなさんは日常生活で排出された汚水がどのように処理されているか知っていますか?

まずはじめに、浄化センターの仕組みを説明していただきました。

中条浄化センターでは、1日になんと約25mプール14杯分の汚水が処理されています!
説明を聞いた学生から多くの質問が飛び交い、特に汚水を分解する微生物についての質問が多かったです。

汚水を分解する主な微生物↑

説明を聞いた後、実際に施設を見学しました。

↑浄化センターに入ってきたばかりの汚水は「沈砂池」という所へ運ばれ、土砂とゴミを取り除きます。

↑こちらは「エアレーションタンク」内で、微生物によりよごれを分解しています。空気を送ることにより、より微生物の活動を活発化させます。

↑最終的には塩素を加え殺菌消毒し、川へ放流します。先ほどの汚水がここまできれいになりました!

私たちが普段排出している汚水は、このようにして川へ流され、海へ運ばれ、海水が蒸発し雨となり再び川を流れ、そこから水道水へ・・・と循環していきます。食料産業を学ぶ上では欠かせない排水処理について、今回の訪問で学生は深く学ぶことができ、非常に有意義な授業でした。

 

10月7日(木)にはごみ処理施設2か所を訪問し、わたしたちがごみを出してから最終的に処理されるまでのプロセスを見学しました。

■中間処理施設「新発田広域クリーンセンター」

1施設目の新発田広域クリーンセンターでは、新発田市と隣接する胎内市の家庭ごみ、事業系ごみを焼却しています。その量は年間で26,000tにも上ります。

ここでは職員の本間さんより、ごみ問題の歴史や設備について説明してもらったのちに、施設を見学させてもらいました。

↑中央管理室。煤塵(“すす”や灰)の確認や各設備に異常がないか監視しています。

↑ごみクレーン。燃焼時に高温になるビニールごみなどが密集しないよう撹拌中。

 

また、焼却炉で発生した熱を有効利用するため、近隣に交流施設「虹の里交流館」を設置。焼却予熱を活用した入浴施設を安価で開放しています!

 

■最終処理施設「新発田広域エコパーク」

続いて、焼却処理をした焼却残渣を埋立て、浸出水の水処理を行う新発田広域エコパークを訪れました。2001年に完成したこの施設の敷地面積は25,000㎡、容量200,000㎥の処理場で、毎年8,000~8,500トンの焼却残渣を処理しています。また、この処理場では本学のごみも処理をしてもらっているとのこと!

当初は容量限界が2016年までと計画されていましたが、現在は2026年までに延長しています。ごみの有料化や地域人口の減少でごみの排出量が減少したことによるものだそう。

設備概要を映像で聴講したのち、職員の高橋さんと今井さんに実際に施設を案内していただきました。

↑埋立て処分地を見学。焼却残渣→土→焼却残渣→土…と交互に重ねながら埋め立てを行います。匂いや飛散の防止、カラスなど鳥害予防のほか、土壌の安定化を促進するのだそう。

↑水処理施設。埋立地に降った雨は有害物質を含む浸出水として施設へ送り込まれ、浄化したのち河川へ放流します。ここでは臭いや色、重金属の除去を行います。

↑最終的に処理された水を学生たちが興味深く観察しています。処理後の水は、新発田市を流れる加治川よりも水質がよく、若干しょっぱいのだとか!

 

各施設で学生からは「処理に困るごみ」や「水処理完了の指標」など、たくさんの疑問質問を職員の方に投げかけていたのが印象的でした。ある学生は「今まで身近なこととして捉えにくかった環境問題や資源循環について実は日々関わっていたのだと実感し、自分事として考えるきっかけになったと感じます」と語ってくれました。

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