【授業紹介】新潟県農業総合研究所園芸研究センター、聖籠フルーツビレッジの見学を行いました!<栽培科学実験・実習>

授業紹介 2022.10.14

3年次アグリコース必修科目「栽培科学実験・実習」では、実際に多様な作物の栽培管理を行うとともに、作物栽培関連分野(野菜栽培、施設栽培、有機栽培、土壌・肥料)に関するフィールド調査(生育診断、収量解析、養分診断)、室内での分析実験、収穫物の品質分析を行っています。

9月16日(金)の実習では新潟県農業総合研究所 園芸研究センター様聖籠フルーツビレッジ ぶどう屋半五郎様まこう農園様にご協力いただき、試験圃場や果樹畑の見学を行いました。

 

■新潟県農業総合研究所 園芸研究センター

県の研究機関における園芸研究の取組について学ぶことを目的とし、コースごとに分かれ担当する研究員から研究の詳細について説明していただきました。

園芸研究センターでは園芸作物の新品種育成から栽培技術の開発、病害虫防除に関する研究など、様々な技術開発を推進しています。

野菜園芸コースでは、長谷川専門研究員様より圃場を案内していただきながらナス圃場や水田園芸、枝豆圃場で行われている研究について説明していただきました。

⇧ナス圃場:人為的にホルモン処理をしなくても結実する品種の育成などを研究している。

⇧水田園芸:園芸研究センターには水田がなく、畑を水田に転換し水田園芸の課題を研究。水田は水が抜けにくく、園芸には不向きである。排水対策とそれに伴う土壌の酸性化が課題となっており、様々な方法で解決策を研究している。

 

■聖籠フルーツビレッジ ぶどう屋半五郎・やまこう農園

つづいては、聖籠フルーツビレッジのぶどう園・なし園の2か所を訪問し、産地における先進的な果樹栽培の実際の取り組みについて学びました。

こちらの農園では、「ジョイント栽培」という方法で栽培が行われており、慣行栽培よりも6~7割近く生産者の負担が減らせるとのことです。「ジョイント栽培」とは、苗木と苗木を接ぎ木の技術を利用して接続する農法です。


写真のように、一方向に枝を伸ばし栽培を行います。(写真では右方向へ⇨)

また、昨今の気候変動による生産者の実際の苦労話や生産者になろうと思ったきっかけなど、アグリコースの学生にとって非常に有意義なお話をしていただきました。

学生たちは、現場を見学しながら栽培科学や管理の知識を深めることができました。
本学では、このように机上だけではなく実際の現場から学ぶ“実践力重視”の授業を展開しています。

【関連リンク】

>>新潟県農業総合研究所 園芸研究センター 
>>ぶどう屋半五郎 Instagram
>>やまこう農園 Instagram

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