【第58回】「三八市」 と夏越の祓など

学長コラム 2019.6.7

基礎ゼミ1年生が出店する「胎内三八市」が近づいて来ました。(6/23に出店)
境内と門前に市が立つ「熊野若宮神社」は、鎌倉時代、建久3年(1192年)の創建といい古い歴史を持ちます。
梅雨どきで、お天気はちょっと心配です。

 

夏越の祓(なごしのはらえ)
夏も目前のこの頃、全国の神社では、1年前半の罪やケガレを祓い、
残半年の無病息災を祈る「大祓の行事」が行われます。(6/30)
熊野若宮神社でも、罪やケガレを人間から除き去り「人形」に移し背負わせた、それを預かり祈祷・処分します。
6月は「夏越の祓」、12月は「年越の祓」です。

 

人形と「ヒトガタ」
日本人の宗教・民俗観で、「人形」は、人の魂、怨霊を背負うものという側面を持っています。
「丑の刻参り」では、恨みを晴らすためにワラ人形に五寸釘を打つ、
「虫送り行事」では、大きなワラ人形を稲の害虫の化身の「斉藤別当実盛」に見立てて集落の境に追い払う、
これらはその一例です。
野口雨情・本居長世の傑作童謡「青い目の人形」とは相当にイメージ違い、形は同じでも文化の差を感じます。
なお、「青い目の人形」は、1920年代の米国、「排日移民法」で日米関係が厳しいときに、
親日の実業家が教会や学校・PTAに働きかけ、友好のしるしにと12,792体の人形を日本に贈った故事が背景です。

 

旧暦と節気・候
大祓では1年を二つに分けます。
旧暦では、立春から大寒まで24の節気(二十四節気)、さらに細分した「七十二候」もあって、
自然や農業と深くかかわらせています。
節気では、穀雨(4/20)、芒種-種まき(6/6)、霜降(10/23)など、
候では、「フキの花咲く」、「沢水凍りつめる」など気候・気象、
「南天」、「鰤」、「筍」など、動植物の始まりや旬が登場して、農作業の参考になります。
併せて、山の雪形を見て種まきや代掻きの時期を想像し、
加えて、「カッコウ鳴くまで種播くな」などの格言で実行のタイミングを教えます。
このように、人間と自然、農業は不可分の関係にあるのです。

(参考)二十四節気
1/6 小寒 1/22大寒 2/4立春 2/19雨水 3/6啓蟄 3/21春分 4/5清明 4/20穀雨
5/6立夏 5/21小満 6/6芒種 6/27夏至 7/7小暑 7/26大暑 8/8立秋 8/23処暑
9/8白露 9/23秋分10/8寒露 10/24霜降 11/8立冬 1122小雪 12/7大雪 12/22夏至

関連記事

一覧へ