学長メッセージ・副学長紹介

学長メッセージ





食の総合大学で学ぶ

 新潟食料農業大学は、開学以来7年目になりましたが、教育、研究、地域活動などの面ですばらしい成果を挙げています。これまでの3回の卒業生たちは、食料産業の生産から食卓までをカバーする広い分野に就職して活躍しています。また、2023年には国の大型研究プロジェクトに本学から4課題が採択されて、食料産業の新境地を切り開くべく教員と学生が一体となって研究に励んでいます。

 さて、この写真は、家畜由来病原体の水系汚染実態を調査するためにモンゴルに行ったときのものです。私は、研究は現場から始まると常に考えてきました。できる限り自分で現場に赴いて周辺の状況を理解した上でサンプリングを行い、研究室に持ち帰って解析する研究手法を取ってきました。研究結果は論文としてまとめるだけではなく、得られた結果をその地の問題解決、家畜や人の健康増進、産業の振興に役立てることを目標にしてきました。現場に入って、問題解決できる研究者になりたいと考えてきました。





 この大学で育成したい人材は、同様に現場に貢献できる人材です。すなわち、新しい土地に降り立った時、自分の能力を総動員して、その地における食と農を変えて行くことができる人材です。それを実現できるのは、高い専門性を持ったジェネラリストです。すなわち、食と農に関して高い専門性を持ち、その土地や産業を俯瞰してジェネラルにものを考える能力を持った人材です。こういった人材であれば、フードチェーン全体を見渡しながら、自分が得意とする分野の知識を活用して、その地にあった新たな食と農を作り出すことができます。

 ジェネラルにものを考える能力と高い専門性は、ただ待っているだけでは身につきません。積極的にかつ濃密に学ぶことが必要です。是非、密度の高い時間を本学で送ってください。
 View generally, go slow and steady! 「広く周りを見渡しながら、ゆっくり堅実に歩む」ことが大切です。
 新潟食料農業大学で共に学び、共に新しい時代を創り出しましょう。

新潟食料農業大学
学長 中井 裕




副学長紹介


松田 敦郎

Atsurou Matsuda

副学長(教育担当・産官学連携担当)
学部長・学科長
教授

学位 農学士  東北大学  1981年取得
農学博士 東京農工大学大学院 2006年取得
専門分野 動物栄養学、家畜繁殖整理学、農業分野における知財(育成者権)
研究テーマ
  • 牛消化管より発生するメタン抑制への栄養的アプローチによる家畜GHG低減の研究
  • 家畜飼料の配合飼料設計変更によって排泄分中の窒素含量を減少させた堆肥化による農業分野でのGHG低減に関する研究
  • 畜産分野の労働時間軽減を目的としたブタの夜間繁殖管理を削減するために繁殖薬を用いた日中分娩誘起に関する研究
  • 我が国の植物育成者権のグローバルな知財化を目的とした育成者権強化に関する調査
専門・研究の分野




金子 孝一

Koichi Kaneko

副学長(研究担当)
研究科長
専攻長
教授

学位 博士(学術) 信州大学 2003年取得
専門分野 感性工学、経営学、厨房、事業開発
研究テーマ
  • 働き方改革に関する生産性課題(プレゼンティーイズム)について
  • 顧客満足にかかわる感性要因について
  • 料飲需要の分析とAIなどIOT応用について
  • 設備などバックヤードのプラットホームと業態運営効率について
専門・研究の分野