博士後期課程




博士後期課程では食料産業に関する高度な研究能力と専門性を高め、自立して研究活動を行い、持続可能な食料産業の在り方を探求し、食料産業の振興・発展に向けて活躍することができる人材の育成を行います。




組織・学位名称



組織名 新潟食料農業大学大学院 食料産業学研究科 食料産業学専攻(博士後期課程)
学位の分野 農学
学位名称 博士(食料産業学)
開設年度 2024年度
定員 入学定員2名/収容定員6名



博士後期課程教育の特色

教員との対話型授業を取り入れ、学術文献ベースに最先端の知見までカバーする演習形式の授業や、質の高い研究活動を行うための知識・技術を段階的に修得する研究指導により高度な専門知識と研究能力を修得します。
1年次に通年科目として配置される必修科目「食料産業学研究法」では持続可能な食料産業の在り方を研究するための知識・技術を修得し、研究者・高度専門的職業人として必要な研究倫理、知的財産、競争的研究資金についての理解も深めます。更に、「アグリ」「フード」「ビジネス」分野よりアグリサイエンス演習I・II、フードサイエンス演習I・II、事業システム演習I・IIが選択演習科目として配置され、自身の研究テーマに即した科目を履修することで高度な研究を行うために必要となるそれぞれの専門的知見を修得します。
そして1~3年次までに配置された、研究指導科目「食料産業学特殊研究」では、研究指導教員からの一貫した指導により、科学的なアプローチから自立して研究活動を行うための知識・技法を段階的に修得し、博士論文の完成および食料産業の振興・発展に向けて活躍することができる能力の修得を実現します。




教育課程



科目
区分
授業科目の名称 配当
年次
単位数 授業形態
必修 選択 自由 講義 演習 実験
実習
共通演習科目 食料産業学研究法 1通
小計(1科目)
選択演習科目 アグリサイエンス演習I 1前
アグリサイエンス演習II 1後
フードサイエンス演習I 1前
フードサイエンス演習II 1後
事業システム演習I 1前
事業システム演習II 1後
小計(6科目) 12
研究指導科目 食料産業学特殊研究I 1通
食料産業学特殊研究II 2通
食料産業学特殊研究III 3通
小計(3科目) 12
合計(10科目) 14 12
修了要件 「共通演習科目」必修科目2単位及び「研究指導科目」必修科目12単位を修得し、且つ「選択演習科目」より4単位以上を修得の上、合計18単位以上を修得し、必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査及び試験に合格すること



演習科目

1年次に配置された共通演習科目「食料産業学研究法」およびアグリ・フード・ビジネス分野の選択演習科目により、持続可能な食料産業の在り方に対して、科学的なアプローチでの研究法を修得するとともに、高度な研究を行うために必要となる専門的知見を修得します。



1年次
必修 食料産業学研究法
選択 アグリサイエンス演習I・II
フードサイエンス演習I・II
事業システム演習I・II

授業紹介「食料産業学研究法」

自立した研究者に求められる課題の提案や研究計画の立案、研究の遂行及び結果の解析、研究活動に関する一般的なコンプライアンスや知的財産管理等について説明できることを到達目標とし、研究者としての知識や理解、姿勢、手法といった基本を学びます。




研究指導科目

指導教員による適切な助言・指導のもと、博士論文を作成するにあたっての研究課題の決定、研究計画の作成、実験・調査等の実施、データ解析や分析等、学会や学術集会での発表、投稿論文執筆から投稿・受理などの知識・技法を段階的に修得します。



1年~3年次
必修 食料産業学特殊研究
I・II・III

授業紹介「食料産業学特殊研究I-III」

1年次から3年次にかけて継続的に配置され、博士論文の完成に向けて研究課題の決定、研究計画の作成、実験・調査等の実施、データ解析や分析等、指導教員が一貫した指導を行います。質の高い研究活動を行うための知識・技法を段階的に修得し、博士論文を完成させます。




研究指導教員の研究テーマ



研究指導教員 専門分野 研究テーマ
中井裕 教授
(学長)
環境微生物学
寄生虫学
  • 微生物の機能を活用した食料産業廃棄物の利用
  • ウシの第一胃の微生物を活用したメタン発酵法の開発
  • 金子孝一 教授
    (研究科長)
    感性工学・経営学
    厨房工学・料飲事業開発
  • 働き方改革に関する生産性課題(プレゼンティーイズム)について
  • 顧客満足にかかわる感性要因について
  • 伊藤豊彰 教授 土壌肥料学・栽培学
    環境科学
  • 気象変動に強い高品質水稲生産のための土壌肥料技術
  • 温室効果ガス発生抑制と生産性を両立させる水田土壌改良技術の開発
  • 吉岡俊人 教授 植物保護学(雑草学)
    植物生態生理学
    未利用生物資源の活用
  • 植物の発芽と開花を制御する遺伝子の解明とその利用
  • 絶滅危惧雑草の保全と侵略的外来雑草の制御
  • 高力美由紀 教授 フード&フードサービスビジネス
    流通・マーケティング
  • フードビジネスにおける顧客価値創造
  • 地域の食資源の活用と農商工連携
  • フードビジネスにおける新しいコミュニティ形成
  • 比良松道一 教授 園芸学・育種学
    生活科学
  • 消植物資源の生態的特性の進化的背景の解明とその利用
  • 地外資源への依存度の低減、周辺生態系との調和を両立できる農作物栽培法の確立
  • 中山健 教授 経営学
    経営戦略論
    経営組織論
    中小企業経営論
  • スモール・ビジネスの成長戦略
  • 地域産業における組織間連携(農商工連携等)の成功要因
  • ダイバーシティマネジメントの効果と課題
  • 植村邦彦 教授 食品工学
  • 電気を用いた先端食品加工・殺菌技術
  • 農水産物の保存技術