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本学学生が「第十回 低温・氷温研究会」にて優秀賞 受賞!

2月26日(土)に関西大学 化学生命工学部、株式会社 氷温研究所を会場とし、オンラインで開催された「第十回 低温・氷温研究会」において、本学アグリコース 4年生 酒井翔平さんが口頭発表を行い、見事優秀賞を受賞しました。

全国から集まった研究集会の中で立派に研究成果を堂々と発表してくれました。
酒井さん、おめでとうございます!

氷温学会とは?

酒井さんは卒業研究でも取り組んだ「冬生一年草の生活史を規定する種子春化候補遺伝子のシロイヌナズナ組換え体を用いた機能解析」をテーマに発表しました。

<研究概要>

 本研究は、植物の開花を誘導する「春化」と呼ばれる現象についての研究です。春化は低温を感受する時期・部位により「緑体春化」、「催芽種子春化」、「未発芽種子春化」に分類することができます。緑体春化と催芽種子春化はその遺伝子がよく分かっているのですが、未発芽種子春化については未解明です。当研究室では、未発芽種子春化の候補遺伝子を単離しています。私は、この候補遺伝子が導入されたシロイヌナズナを用いて、遺伝子機能を確定させるべく表現型解析を行いました。

 

<本成果の社会的貢献と今後の展望>

 未発芽種子春化の機構が解明されれば、秋播きのムギ類や野菜・花卉といった冬生作物の開花を種子の段階で制御することが可能になるかもしれません。それは、より無駄が少なく、かつ安定した食料生産に貢献すると期待しています。

 

見事優秀賞を受賞した酒井さんは「この度はこのような賞をいただき、大変光栄に思います。これまでの大学での学習成果を発揮できるように、他分野の方々にもしっかり理解していただけるように努めた結果であると感じます。また、発表をするにあたって、ご指導いただいた吉岡先生、発表の機会を与えてくださった稲本さんに感謝申し上げます。これからも常に向上心を持ち、勉学・研究に励んでまいります。」と話してくださいました。

また、指導教員である吉岡 俊人先生は「酒井君は、堅実に実験を行って、その結果を既往の知見と照合しながらじっくり考察しました。その研究姿勢がよい発表に繋がったのだと思います。受賞は他者から評価された証です。就職先でも自信をもって日々の業務に励んでください。おめでとう!」と功績を称えてくださいました。

 

吉岡先生の研究紹介はこちら↓

/faculty/foodindustry-teacher/toshihito_yoshioka/