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【授業紹介】自分の気持ちを川柳で伝えよう!<食嗜好科学>PART1

本日はフードコース3年生の授業である「食嗜好科学」を紹介します!

本授業は「食品が持つ感覚機能について、基礎から応用まで科学的な知識を修得する」「知らず知らずのうちに健康に長生きする食嗜好性の形成に関して、法則性を見出す」ことを目的として行われています。

また、食には、3つあるといわれる1次機能(栄養)2次機能(嗜好・感覚)3次機能(生体機能調節)のうち、2次機能について、特に味、香り、色、食感、形、大きさ、音などで、食べたときに五感で美味しさを感じさせ、満足感を与える機能について、深く考えます。

こちらは授業スライドの一例です。

 

授業をご担当されている横向慶子先生は「『食嗜好科学は食べ物と食べる動物(ヒト)を結びつける科学であり、食をヒト側の視点で見ることを忘れない』ということを本授業で学んでほしい」と教えてくださいました。

 授業では、「食物の咀嚼音(そしゃくおん)による感覚の違い」や「様々な種類のお酒と料理の相性について」など、幅広く学ぶことができます。

そして、本授業では毎回授業の終わりに自分の気持ちを表現した川柳を学生に作ってもらい、3~4回分をまとめて人気投票を行っています。(投票は教職員が1人5票ずつ投票します。)
横向先生は「わずかな17音でも、表現を繰り返すことで、言葉のセンスを磨き、感性を豊かにしていって欲しい」とおっしゃっていました。

先生が例として挙げた川柳は下記のようなものがあります!

ここで、1回目の投票で見事上位5位に入った学生の川柳を紹介します!

上位5位に選ばれた学生にどのような想いで川柳を作ったのかインタビューしてみました!

今回は1回目の投票で上位5位に選ばれた学生にインタビューを行いました。

 

●菅野 透稔さん 

作品「外へ出て 虫の鳴き声 夏の音」

 夕方に買い物をしようと外に出て歩いていた時に、虫の鳴き声が聞こえてきて思わずもう夏が来たんだなと感心してしまいました。また新型コロナウイルスなど今年は例年には無いような事態が起きてしまいましたが、この時季節の変わり目や時の流れは変わらずに動いているということを再確認でき、外出を控えていた中で外に出て自然を感じられたことが非常に嬉しかったです。これらの気持ちを川柳に込めて描きました。

 

●山中 悠斗さん 

作品「空腹が 世界一の 調味料」(1)
  「『ごはんだよ』 恵まれてたな 実家暮らし」(2)
(1)とてもお腹が空いていて、今食べたらなんでも美味しく感じるんだろうなと思った時にできました。
(2) 一人暮らしで自炊をするようになり、当たり前に用意されてきたもののありがたさを知った。

 

●巳亦 優大さん 

作品「便利な世 スマホ片手に 作る飯 (レシピ覚えて 上がる腕前)」
大学生になってからよく料理するようになりましたが、最初は右も左も分からずにいました。しかし、スマホアプリやYouTubeで動画を再生しながら、料理を作るうちに楽しくなって、今では就活で問われる趣味と呼べるほどに昇華しています。
私は実家暮らしですが、きっと一人暮らしをしている人は誰もが経験したことでしょう。だから、575・77の和歌の形式になろうとも、スマホというツールに救われた経験を表現したのです。

 

次回は2回目の投票で選ばれた学生の想いを紹介します!


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