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【授業紹介】6/18(金)冨士美園を見学しました!<食嗜好科学>

6/18(金)、本学で開講している授業「食嗜好科学」の体験学習として、横向慶子教授の引率で3年生、4年生の希望者8名の学生と広報課職員1名の合計10名が村上市の冨士美園 代表取締役 飯島剛志様のご案内で茶摘み体験・工場見学、お茶の淹れ方講座に参加しました!

当日は梅雨空の予報から、直前の天候の変化で晴天に恵まれました。

まず初めに茶畑の見学と茶摘み体験を行いました。

村上茶は江戸時代初期から約400年の古い歴史をもっています。長年の先代たちからの改良があり、雪国新潟でも育つ耐寒性、耐雪性のある「在来種」が多く残っているそうです。

実は全国的には在来種は1%程しか残っていないそうです!

また2001年からは新品種の栽培も始めています。

茶畑では、茶の木の種類や歴史、摘む時期などを教えていただきました。
5月に収穫されるものが緑茶、6月頃が番茶、夏から秋にかけて収穫されるものが紅茶に製茶されるそうです!
また、実際に茶摘み体験をしました。飯島様より摘み方を教えていただき実践!
摘んだ葉は天ぷらにして食べることもできるそうです。

ここで学生から質問が。

「お茶の木に所々ついている緑の実は何ですか?」

飯島様に教えていただくと、なんと、お茶の実でした!

緑の実が成長し、茶色の実が3つなるそうです。地図記号の茶畑のマークは実が3つなることが由来だそうです。

本来は茶樹にストレスを与えないようにし、花や実をつけないように栽培するなど、栽培の工夫についても学びました。

楽しみながら茶摘み体験をしている学生の様子がうかがえました。

 

次に製茶の工場見学を行いました。

摘んだ葉がどのようにして製品となるのか教えていただきました。
同じ茶葉からつくるお茶の種類によって作業工程が変わること、同じ機械を2台導入し、作業工程を細分化していることを学ぶことができました。

緑茶は1日に生の葉で700~800㎏の量を処理するそうで、想像以上の量に学生たちは驚いておりました!

 

実際に製茶している様子を見る場合は、機械から離れて見学ができるそうです。

今回は作業していなかったので、機械を間近で見ることができ、機械の仕組みなど詳しく知ることができました。

そして最後に飯島様よりお茶の淹れ方を教えていただき、試飲会を実施!

同じ茶葉でもお湯の温度によって味が異なると教えていただき、実際に異なる淹れ方で淹れたお茶を試飲しました!

煎茶はお湯の温度が70~80℃くらいがうま味と渋味のバランスがよく出るそうで、温度が高くなると苦味や渋みが多くなるとのことです。実際に1煎目、2煎目、3煎目と味わって体験し、学生たちから

「うわー!」と驚きの声が上がっていました。

また、ほうじ茶や紅茶などの香りを楽しむものは熱いお湯で淹れる方法で、淹れるとおいしく味わうことができるとのことです。また、人によって好みが違うのでお茶の淹れ方も個々人の好みに合うように楽しんでほしいとおっしゃっていました。

香りや味を楽しみながら体験することができました!

参加した学生の感想を一部紹介します!

 

■緑茶や紅茶など様々な種類の製造方法の違いや特徴、製造にかかる時間などを学ぶことができました。実際に機械を動かして中の動きを見ることができて、イメージしやすくなりました。

 乾燥のやり方などで全く違うお茶になるのが面白いし興味深いと思いました。

 

■お茶の入れ方講座では、どのような種類の茶葉があるかを9種類ほど見せていただきました。自分が知っている種類は、ほんの少しでしかないと感じたのでこれから少しずつ知っていけたらいいなと思いました。お茶を入れるときの温度で香りや苦み、味に大きく変わることを実感しました。普段ペットボトルのお茶しか飲まないので、たまには急須で入れたお茶も特別感があり、とても美味しかったです。少しずつ知識を深めて美味しいお茶を自分で入れられるようになりたいと感じました。

 

■富士美園さんでは、最近紅茶が女性からとても需要が高くなってきていることや、緑茶は古くからのお客様からの需要が高いというお話を聞くことができ、卒業研究でのブレンド茶の味についての検討にとても役立つお話であると感じたことや、反対にブレンド茶の作ることで若年層から緑茶需要を増加させることができないかということや、古くからのお客様から緑茶が愛されていることから、緑茶の旨みや良さを損なうことにならないかなど今一度考えが必要であると感じたとともに、より一層卒業研究に力を入れる良い機会になったと思った。

初めての体験で非常に有意義な時間を過ごすことができました!
飯島様、お忙しい中大変ありがとうございました!


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