食農大の日常
【授業紹介】多様な地元の資源を活かした起業の可能性<起業イノベーション論>
2年次必修科目『起業イノベーション論』では、実際に社会で活躍されている方からの講演を聴くことができます。毎回、食品産業・農業において起業・開業して活躍されている方や革新的な農業・事業を展開されている方をお招きして、講義をおこなっていただいています。
今回は、新潟県村上市で地物の山菜や農作物を活用した商品の加工・販売や、「田舎暮らし」の魅力を売りにした体験型の旅館サービスを提供されている『株式会社いろむすび』の代表取締役 古林 拓也様に、地域の資源を活かした起業のお話しをしていただきました。
古林様は、元々、東京都内のIT企業に約10年間お勤めになっていました。様々な大きなプロジェクトに携わっていましたが、日本のローカル地域が持続的であるための仕事に携わりたいと考えている中、新潟県村上市で山菜の加工販売を個人で行っていた親戚の方から一緒に仕事をしないかと誘われ、一念発起し村上に移住。現在の事業を立ち上げられました。
■いろむすび山菜屋
■地元の食材を活かした商品
事業を進める上でのプロセスを①ビジョン・ミッション(価値定義) ②経営戦略 ③オペレーション の三つに分けて、ご自身の経験や実例を元にプロセスやポイントをお話しいただきました。また、講義の中では、学生に向けていくつかの問いかけがあり、それぞれの意見を出しながら授業が展開されていきました。
授業の最後には、『自分がどうありたいのかという信念にちゃんと従って生きて下さい。自分で考え、納得する答えを出すことが大切です。人生で得た知識と勇気は世のため人のために使って下さい!』と熱いメッセージをいただきました!
学生からは『“価値定義”のところで、買いやすいとか、出来立て、美味しいなどの見えやすい価値だけではなく、お客様との対話(インタビュー)の中で深堀りをし、人を大切にした視点での価値を見出すことも、とても重要だと感じました。』といった感想があり、今後の学びに活かしたいと話していました。
株式会社いろむすび 代表取締役 古林 拓也様、お忙しい中ありがとうございました!
「起業イノベーション論」ではこのように現場で活躍している方のお話を直接聴くことにより、普段の授業だけでは身につかない実践的かつ具体的な内容を学ぶことができます。
【関連リンク】
いろむすび山菜屋 https://iromusubi.base.ec/
いろむすびの宿 https://guesthouse.iromusubi.biz/