N-mag

【授業紹介】新潟県の水産業<生物資源循環論>

本学では様々な授業で外部講師の方に特別講義をしていただき、現場の声を学ぶことができます。
今回は2年生必修授業の「生物資源循環論」にて行われた特別講義の様子をご紹介します!

7月23日(金)、本学客員教授で、新潟県水産振興会専務理事 藤田利昭様より『新潟の水産業』についてお話いただきました!

特別講義では、日本の水産資源や持続的な漁獲のために行っている取り組みについて、事例を交えながら教えていただきました!

  • 新潟の水産資源

まずは、新潟で漁獲・生産されている魚について学びました。

新潟を代表する魚介類である南蛮エビやのどぐろ、長岡で養殖が盛んな錦鯉のほかに、季節ごとの旬の魚介についてもご紹介いただきました。

 

次に、日本と新潟の水産業について学びました。

日本の漁業・養殖業生産量は1982年をピークに下降の一途を辿っています。それに伴い食用魚介類の国内自給率も落ち込んでいます。

そのような状況で、働き手も減少しており、次世代の担い手不足が深刻な問題であると藤田先生はおっしゃっています。

新潟は日本の南北の中心付近に位置し、日本海の暖流と寒流がぶつかり合う海域が漁場となるので、種類豊富な魚が獲れるのですが、新潟県の水産業の現状は全国同様、漁獲量は低下し続けています。 

 

持続可能な水産業を目指して

漁獲量減少と後継者不足の問題を解決するため、水産資源を増やし漁業就業者の収入を安定化させ、新潟の水産業を盛り上げようとする取組みが進められており、それらは、最近注目されているSDGs(持続可能な開発目標)に直結した取組みになります!
 

藤田様は、今後もこうした努力を進めることで、「ゆくゆくは水産業が安定した産業に成長するだろう。食に関心のある学生のみなさんには、ぜひ今後 水産業にも注目してもらいたい。」と学生に向けてメッセージをくださいました。

 

特別講義後に、学生から「新潟県に引っ越しをしてきて最初に魚を食べたとき、そのおいしさに感動したことを今でも覚えています。そんな新潟の魚のことを、講義を通して詳しく知ることができ、吸収することがとても多かったです。」、「前の週は水産資源の管理について学び、今回もさらに水産について知識を深めることができました。」、「農業も水産業も、関わる人の数が減ってきていることから、マイナスなイメージを持ってしまいがちですが、藤田先生は、機械を導入するなど、うまくやれば1人あたりの収穫量が上がることから、チャンスだとおっしゃっていたことが印象的でした。」と学生たちはたくさんの気づきがあったようです。

 

新潟県水産振興会専務理事 藤田利昭様(本学客員教授)、お忙しい中、大変ありがとうございました。

 

新潟県水産振興会HP:http://niigata-suisan.jp/

 


関連記事