食農大の日常
【授業紹介】植物分子科学実験・実習 集中講義を開講!
9月15日から17日の3日間、食料産業学部食料産業学科アグリコース3年生 必修科目の「植物分子科学実験・実習」にて植物遺伝・育種学実験について集中講義が行われました。
講義は山形大学農学部 准教授 星野 友紀先生とアシスタントの塩谷 直弘さん、大泉 武士さんに来ていただき、
「SSRマーカーを用いたエダマメの品種判定」「RT-PCR法によるイネ出穂制御遺伝子の発現解析」について実験・実習を行いました。
■リアルタイムPCR装置について
本学にはリアルタイムPCR装置という実験機器があります。
みなさんもコロナ禍で「PCR」という言葉を耳にしない日はないのではないでしょうか??
これは、対象試料に含まれる遺伝子の数を調べることができる機器です。食品への微生物の混入、病原生物の特定、遺伝子組み換えの検出など「食」「農」分野におけるバイオテクノロジーについて高度な研究を行うことができます。生物全般、特に肉眼では見ることのできない微生物や病原体などの検出・定量するため、それらのDNAを短時間で増やす装置であり、保健所などでも使用されています。
■集中講義1日目
まずはDNA抽出。4種類のエダマメの種子からインキュベーターなどの実験器具を使いながら抽出。
インキュベーターとは・・・
温度を一定に保つことのできる実験機器です。例えば、大腸菌などは35℃くらいの温度が一番快適なので、温度を設定すると、約1時間で分裂し、2倍に増えます。
■集中講義2日目
午前は「SSRマーカー」と呼ばれるDNAを調べる道具(=PCRを使ったDNAマーカー)によって品種ごとのDNAの違いを検出しました。
そして午後からはRNAの抽出を行いました。1つ1つの作業のポイントを星野先生、塩谷さん、大泉さんに丁寧に教えてもらいながら無事抽出を終えることができました。
■集中講義3日目
最終日は残った実験を行い、3日間のまとめを行いました。
学生達はメモを取ったり、レポート用の写真を撮影したりして、3日間、意欲的に取り組んでいました!
受講した学生は「実験・実習を通して、知識が増えたし、グループでの実験だったので、メンバーと協力しながら実験を進めることができ、自分自身のレベルアップにつながった」「自分自身で最初から最後まで実験を行い、うまく進んだときは感動した」と感想を教えてくれました。
NAFUマガジンでは様々な授業の様子を紹介しています!
今後の更新もお楽しみに!