教育研究情報
【1月14日(木)】「知の再武装」新潟日報人財育成セミナーに谷崎監督が登壇いたしました!
1月14日(木)、新潟日報メディアシップにて県内企業の若手・中堅社員を対象とした「『知の再武装』新潟日報人財育成セミナー」が開催され、本学男子ラグビー部 谷崎重幸監督が登壇しました!
「教育は共育」―組織つくりは個創りー と題して講演を行いました。
谷崎監督は「ラグビーには15のポジションがあり、それぞれに固有の役割があり、その15分の1の責任を果たすことで初めてチームとして成り立ちます。個が集まって形成するチームが、組織として機能するかどうかは、個々の持ち味・強みをいかに発揮するかも大切なことですが、最も大切なことは、チームの一員として“しなければならないこと(MUST)”をチーム全員が理解し実行出来るかどうかです。
ラグビー競技の中でのMUSTはリスクマネージメントであり、我が身を挺して身体を捧げる“タックル(の心の実践)”であり、チームの先陣を切って相手に立ち向かって行く仲間を孤立させない“フォロワー(の心の実践)”です。
『どれだけ身体を張る(痛いことをする)ことが出来るかどうか?』
『どれだけ貢献すること(必要とされる)ことが出来るかどうか?』
『どれだけ喜んでもらえる(感謝される)ことが出来るかどうか?』が試されます。
指導的立場にある私が、選手個々の貢献への努力を認め、現場での実践を信じ、その結果は許す… 結果よりもその過程を認め・現場での判断を尊重することが出来る様になってから信頼関係が高まりました。 チャレンジの中でのミスを容認される事で、選手達は更に信頼に応えようと修正・改善の為の創意・工夫を凝らす事を愉しみ・喜びとして、向上心が育まれて行きました。
結果として、チーム内にパイオニア的な価値観の文化が生まれ、チームが一つとなり組織力が高まって行った」と語ってくださいました。
そのような環境の中での選手たちは、「チームの目標達成(60分間の試合=勝利)の為に、残り23時間をいかに使うか!」「限られた時間の中でいかに準備するか!」を自らで考える様になり、ラグビー以外の場所でも自主性・主体性ある行動が自然と確立されるようになり、チーム内での一隅を灯そうと、成長への自己研鑽を競い合うようになっていきました。
「ある年代のキャプテンが『地味な事を一生懸命にする仲間が誇りです。』とインタビューに答えていたことを回想し、それだけで指導者としての喜びを感じた」と語ってくださいました。
「試合中のどのような困難な境遇にも動揺することなく、互いを認め合い・信じ合いプレーを愉しめたのは、選手自身の見識力の向上の賜物であった」と悟られていました。