食農大の日常
「新潟SDGsアワード表彰式・記念講演会」にて青山浩子講師が講演いたしました
地域創生プラットフォーム「SDGsにいがた」では、新潟県内での企業、団体、個人によるSDGs関連の優れた取り組みを表彰する「新潟SDGsアワード」を開催いたしました。 県内各地から26の事例が寄せられ、新潟日報メディアシップ2階日報ホールにて表彰式が行われました。
また、表彰式の後には、本学の講師である青山浩子講師の記念講演会を開催いたしました。
講演では、「新潟らしいSDGsとは 農と食の視点から」をテーマにご講演をいただきました。今回は内容の一部をご紹介します。
「食料産業」とSDGsが目指す「持続可能な社会」、「多様性」は極めて密接な関係があり、本学の全教員の研究分野・領域はSDGsの17ゴールすべてに対応しています。よって、本学の地域連携活動やアグロフードセミナー、図書館でのSDGs企画展示など普段の授業や活動がSDGsに直結しています。
現在の農業は、持続性を実現するために農家の担い手不足や高齢化、化石燃料に依存した生産などさまざまな課題を抱えています。そこではイノベーションが必要となり、農林水産省が策定する「みどりの食料システム戦略」の目標を達成していかなければなりません。そこで重要となるのが、消費者の協力です。例えば、お米には一等米や二等米などの規格がありますが、見た目の違いであり、味に違いはありません。一等米にこだわらず二等米を購入する消費者が増えれば、生産者は見た目をよくするための農薬を使わなくても済みます。お互いの事情を理解し合うには、地域ごとの地道な取り組みが重要で、それらを蓄積していくことが、持続的な農業や食につながります。
新潟らしいSDGsにむけて、新潟県におけるSDGsの取り組み活動の見える化を行っていくことが大切です。また、県内の食品企業と農業関係者の出会いの場をつくり、ビジネスチャンスにつなげていく活動も重要となってきます。
新潟らしいSDGsを広げるために、本学ではこれからも授業や活動を行っていきたいと思います。