N-mag

7月9日(日)村上中等教育学校の皆さんが胎内キャンパスに来学されました。


7月9日(日)村上中等教育学校の皆さん17名が朝早くから、胎内キャンパスに来学されました。

 

最初に大学内を案内し、圃場見学のあと、フード学生実験室へ移動。

石本由夏教諭の引率で中学1年生から高校3年生まで17名の皆さんが5つの班に分かれて、着席。生物同好会のテーマ「村上茶の渋み成分の測定」の実験講義をフードコースの横向慶子教授が行いました。

 

それぞれの実験台には吸光度計が設置され、一人一人がマイクロピペットを使えるように準備され、マイクロピペットチップ、2種の試薬や比色用セルやプラカップなども配布されていました。

昨年は緑茶の抽出温度の違いによる渋み成分を測定しましたが、今年は村上茶の「紅茶」「ほうじ茶」「緑茶」の渋み成分を測定します。

最初にお茶のペットボトルの製造工程について紹介して、どんな場面でタンニンを測定するか、抽出を一定にするための指標となっていることを説明されました。

測定の原理は、お茶中に含まれるタンニンと鉄イオンが反応し生成する酸化物の色を比色定量する「酒石酸鉄法」を用います。抽出した緑茶・ほうじ茶・紅茶の溶液に発色液を入れて、リン酸緩衝液でpHを一定にして、発色の色でタンニンの量を推定します。前もって没食子酸を使った検量線を作っておき、その検量線から没食子酸量を推定し、その1.5倍がタンニン酸量になります。

実際の測定に入る前に、昨年参加した何人かと学生サポートの皆さん(大学院アグリコースの藤﨑栞奈さん、4年生フードコースの北川健太さんと菅波菜乃佳さん)のご指導で、マイクロピペットの練習です。

生徒は、大学の実験室で実験ができて大変喜んでいました。高校2年生の方は授業の中でやったことのない体験ができてうれしかった。高校3年生は、紅茶、緑茶、ほうじ茶で色や数値が全く違っておもしろかった、大学の授業は楽しそう、と話していました。

中には、「春に試飲させていただいた、村上茶とハーブティーの試作品はどうなりましたか」と質問する生徒もいて、ペットボトルとティーバックは発売準備中ですと、オープンキャンパスの高校生に配布予定のティーバックを村上中等教育学校の皆さんにもお土産に渡しました。

最後に生物同好会の部長さんが代表して「同じ村上茶の茶葉からできていても、作り方の違う緑茶・ほうじ茶・紅茶の発色の色が違うという体験を大学の実験室で経験させていただき、ありがとうございました」と挨拶がありました。

引率された石本由夏先生からは「昨年に引き続き今年もいろいろとご準備をありがとうございました。昨年のこの村上茶渋み成分の分析実験は、新潟県高等学校自然科学系クラブ活動報告・研究発表会において、口頭発表 活動報告部門で村上中等教育学校5年生(高校2年)が優秀賞をいただきました。」と報告もありました。

 

17人いらっしゃったうちの、7人が午後からのオープンキャンパスを見学して帰られました。
毎月オープンキャンパスは開催されていますから、また、大学の見学にいらしてください。

 

■関連リンク

・フードコース横向 慶子教授

大学見学会

オープンキャンパス


関連記事