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2024年度 海外研修 報告シリーズ④:「B&Sプログラムと文化体験」

2024年度の本学海外研修報告シリーズ、最終回となる第4回では、現地学生との国際交流「B&Sプログラム」と、マレーシアの宗教・歴史・工芸にふれる文化体験の様子をご紹介します。

B&Sプログラム(現地学生との交流)

「B&S(Brothers & Sisters)プログラム」では、学生たちは2グループに分かれ、それぞれ現地大学の学生1名ずつと、市内を巡るフィールドワークを行いました。引率教職員は同行せず、ルートの決定や移動、見学もすべて学生同士で相談し、英語で意思疎通を図りながら進めていく実践的なプログラムです。お互いに相談しながら、チャイナタウンや国立モスクなどを見学しました。
「何を話せばいいかわからなかったけど、現地の学生が優しくリードしてくれた」
「現地の学生が食べ物の注文の仕方を教えてくれた」といった感想もあり、学生たちにとって忘れられない交流の時間となりました。




文化体験:モスク・バトゥー洞窟・ピューター工場

研修期間中には、マレーシアの多様な文化や宗教にふれる体験も行いました。

プトラモスク(通称ピンクモスク)では、イスラム教の礼拝や宗教的な儀式に関する説明を受け、学生たちは宗教文化の違いを実際に感じる貴重な体験をしました。バトゥー洞窟では、ヒンドゥー教の聖地を訪れ、その圧倒的な規模と色彩豊かな装飾に驚きの声が上がりました。早朝に272段の階段を登る体験は、まさに記憶に残るチャレンジとなりました。さらに、マレーシアの伝統工芸であるピューター(錫)工場では、製品の製造工程を見学しました。





研修を終えて

2024年度 海外研修に参加した学生たちから寄せられた感想を紹介します。

▶ 今回海外研修に参加して、宗教(特にイスラム教)を身近に感じました。ハラルという言葉が、アラビア語で許すという意味であり、イスラム教を信仰する方にとってハラルマークが食品や飲み物などを購入する際必要であることを学びました。さらにAEONマレーシアを訪問した際、ハラル産業はこれからもっと拡大していくことを知り、食料産業を学んでいく上で考えることが必要なことだと感じました。
また、ハラルマークを申請する際、HACCP認証も関わってくることがあり、一般的な食料品と比べて、清潔・安全が保証されているということを学びました。とても楽しく、貴重な経験になりました。

▶貴重な良い経験でした。楽しかったです。ありがとうございました。

▶ とても楽しかったです。

▶ 良い経験ができました。ありがとうございました。個人的にもっと現地の人と話したかったです。

▶マレーシアの食文化や農業について学ぶことができて、非常に興味深かったです。特に、現地の食材を使った料理を体験したり、農場の見学を通じて、食がどのように生産されているかを実感できました。

▶日本との文化の違いを知ることができて良かったです。また、現地の学生と行動するなかで喋ることの重要さを知ることができました。

▶英会話の準備がもう少しあれば、よりスムーズに現地の学生と会話ができたかもしれません。

最後に

参加した学生たちは、現地の食文化に触れたり、農業体験をしたりする中で、マレーシアの食料産業について学ぶことができました。アンケートからもわかるように、研修は学生にとって非常に貴重で有意義な時間となり、今後の学びにプラスの影響を与えると考えられます。2025年度の海外研修においても、現地体験型を重視した充実したプログラムが提供できるよう引き続き務めてまいります。4回にわたるシリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました。



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