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【第54回】SDGsと農林水産業

SDGsとは
第49回のコラム(1/11発刊・飢餓、水不足、食料安全保障)でもちょっと触れました。
世界が直面する貧困、気候変動、格差など様々な課題には各国が一致して対応する必要があります。
このため、2015年に開催された国連サミットでは、
すべての国が「持続可能な社会を実現するための取組みの指針」として、「持続可能な開発目標」を採択しました。
これが、SDGs=Sustainable Development Goalsです。

 

17の目標、5つの主要原則
「だれ一人取り残さない」ことを理念として、
貧困、ジェンダー、気候変動などの課題に対する17の目標が設定されています。
また、取組みの主要原則としては、
普遍性=すべての国が行動
包摂性=「だれ一人取り残さない」
参画型=すべてのステークホルダーが役割を
統合性=社会、経済、環境を統合
透明性=定期的フォローアップ
上記5つが挙げられています。(17の目標は細分化されて169になります)

 

いつまでに達成?
目標年次は2030年とされていますが、大きな国際的な行事、例えば<2020東京オリ・パラ>などの際には、
注目も集まり、日本の行動もしっかりとフォローされ、評価されることになるでしょう。

 

農林水産業のどんなことがSDGsになるのか
5月11日から12日に、新潟市でG20 (主要20か国農業大臣会合)が開催されます。
その際に、日本が発信するメッセージは、次の3つと報じられました。

①技術発展を担う人材育成(生産性向上、スマート農業)
②フードバリューチェーン発展で課題解決(6次産業化、食品ロスの削減、温室効果ガスの削減)
農業分野でのSDGsの達成に貢献(営農技術、できることから実践)

このうち③について、農水省の機関紙「MAFF」には、「例えばこんなこともSDGsです」と紹介されています。
再生可能エネルギー、スマート農林水産業、農山漁村の活性化、途上国における森林保全、
プラスチック資源循環の取組み、国際的な水産資源管理などがそれらに当たるでしょう。


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