食農大の日常
2024年度 海外研修 報告シリーズ③:「City Farm・ハラル研修・AEONマレーシア」
2024年度の本学海外研修の報告シリーズ、第3回をお届けします。今回は、「食と流通」に関する3つの研修内容 ― 最先端の都市型農業を展開するCity Farmの訪問、ハラル制度の理解、AEONマレーシアの見学 ― についてご紹介します。
City Farm(スマート農業)
研修3日目には、都市型スマート農業のモデル施設「City Farm」を訪問しました。ビルの中に設置されたこの施設では、IoTや水耕栽培を用いた持続可能な都市農業が実践されています。見学では、現地スタッフの英語によるガイドのもと、栽培システムやエネルギー管理、収穫プロセスなどを学びました。従来の農業とは異なる新しいスタイルに学生たちは大きな刺激を受け、持続可能な社会への興味をさらに深めていました。
ハラル研修
研修4日目には、イスラム教に基づく食のルール「ハラル」について学びました。現地の専門家によるレクチャーでは、ハラル食品の定義や認証制度、日常の中での宗教的配慮について学びました。学生たちは、「ハラル認証はどこが発行しているのですか?」「日本でのハラル対応の実情は?」といった質問を積極的に行い、宗教と食の深い関係性に強い関心を示していました。また、ホテルのレストランで、ハラル料理も食べました。
AEONマレーシアの見学
同日午後には、現地の大型スーパー「AEONマレーシア」を訪問し、流通現場におけるハラル対応を学びました。そして、AEONのマネージャーの方、ハラル担当の方からお話を聞きました。ハラルというと食品というイメージがありましたが、学生の質問から、ハラルが食品だけではなく衣料品等の素材まで幅広いものであるという気づきがありました。店内ではハラル認証マークを確認したり、ハラルとノンハラルで買い物かごが分けられている様子などを見たりしました。
シリーズ④では、「B&Sプログラム・文化体験」を予定しています。どうぞお楽しみに。