社会連携活動
2024年度第3回アグロフードセミナー「新たな新潟大豆の可能性」
本学では、食料産業の発展方向を探り、情報を発信するために企業や研究機関等と連携し、アグロフードセミナーを実施しています。
先日、1/30(木)に、今年度第3回目となるアグロフードセミナー「新たな新潟大豆の可能性」を実施いたしました。
当日のアーカイブ配信はこちらからご覧いただけます。
※第2部2)横向教授の調査報告につきましては、一部未発表データを含みますため、非公開となっております。ご了承ください。また、スライド資料の詳細をご希望の方は、社会連携推進室(リンク:mailto:renkei@nafu.ac.jp)までお問合せください。
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(右から)
新潟市農業活性化研究センター 主査 海津朋之 様
新潟市農業活性化研究センター 顧問 江川和徳 様
本学食料産業学部食料産業学科 フードコース 横向慶子 教授
【第1部】基調講演
「令和に求められる食~食ニーズの変遷と社会要請の時代~」
新潟市農業活性化研究センター 顧問 江川和徳 様
第1部では、新潟県食品研究所にて、排水処理、餅・米飯の無菌化製造、米の新規用途開発などの研究に従事され、センター長も務められたご経験をお持ちの江川和徳様より、社会背景と私たちの「食」の変遷についてご紹介いただきました。また、本セミナーのテーマである「大豆」とも関連の深い、新潟市出身【(故)近藤正二博士】の研究に基づき、長寿食についてもお話しいただきました。
ご講演では、江川様ご自身が試作された様々なレシピが紹介され、アンケートでも大変興味深かったとのコメントをいただきました。
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【第2部】新潟市大豆プロジェクト紹介
1)「新潟市大豆プロジェクト~水田フル活用と農産物高付加価値化に向けた取り組み~」
新潟市農業活性化研究センター 主査 海津朋之 様
第2部では、パートを2つに分け、新潟市が取り組んでいる大豆プロジェクトをご紹介いただきました。
1つ目のパートでは、新潟市農業活性化研究センター主査 海津様より、センターの概要説明に続き、新潟市に適した新規大豆品種「有色大豆」の育成についてご紹介いただきました。
現在、農研機構と新たな赤大豆系統の品種登録に向けて動いており、本学は、その新品種の需要や、新商品を開発し高付加価値化に向けた調査で協力しています。2つ目のパートで、その研究発表を行いました。
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2)「有色大豆を用いた新規加工食品の探索およびマーケティング調査」
新潟食料農業大学食料産業学部食料産業学科フードコース 横向慶子 教授
先にご紹介しましたとおり、赤大豆系統の新品種登録に向け、育種や品種改良と並行して行われたマーケティング調査、また本学学生が卒業研究で取り組んだ、大豆スイーツ試作品の官能評価等のアンケート結果などをご紹介いたしました。
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※当日は細かくデータを公表いたしましたが、本学YouTubeチャンネルでの動画配信では、未発表データを含むため、スライドの一部を非公開とさせていただき、音声のみ配信しております。研究結果の詳細をご希望の方は、社会連携推進室(リンク:mailto:renkei@nafu.ac.jp)までお問合せください。
質疑応答では、事前質問に加え、会場からも多くのご質問をいただき、配信時間中には限られた時間となってしまいました。配信終了後も、交流時間に講師へ質問されている方も多くいらっしゃいました。
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最後は、本学食料産業学部食料産業学科 ビジネスコース 斎藤順 講師より、総評および閉会挨拶があり、米の消費が減っていく中で、有色大豆生産に向けた新潟市の取り組み、並行して横向教授が特徴を生かした活用の可能性を調査することで、スタートからゴールまで、生産から商品化のところまでのショートサプライチェーンを新潟県内の中でいかに作っていくかということが、これからの命題になろうかと思います。その中で、原石を磨くような作業をしていただいたことは、新潟県にとっては貴重なことだと思います。と締め括られました。
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セミナー終了後、会場参加の方を対象に、本学学生が卒業研究で試作した大豆スイーツ【ビスコッティ】と【プロテインバー】それぞれ、大豆3品種(ふくあかね・青丸くん・黒田丸)の計6種類をご試食いただきました。
いずれもおいしいとご好評!プロテインバーは、食べ応えがあり腹持ちしそうとのご感想もいただきました。防災食としても研究を進めていますので、腹持ちするというのは、キーになりそうです。
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また、基調講演をしていただいた江川様のご厚意で、米粉食パン・米粉丸パン・米粉と小麦のハイブリッドパンの3種類もご試食いただきました。
こちらも、モチモチしていておいしいと大変好評でした。
米粉パンをご提供いただきました、株式会社米(マイ)ワールド21 代表取締役 高橋様ありがとうございました。
本学では、社会連携推進課及び新潟食料健康研究機構を窓口に、様々なご相談を承っております。お気軽にお問い合わせください。
今回のセミナーは、対面及びオンラインでのハイブリッドにて実施いたしました。
ご講演いただきました江川様、海津様、会場及びオンラインにてご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
次年度のアグロフードセミナーもご期待ください。