教育研究情報
深谷修代 准教授の論文が「Studien zur Text- und Diskursforschung, Volume 30」に掲載されました。
本学の教養(英語)深谷修代 准教授は、英語を母語とする子どもの与格交替を調査し、2023年6月、Studien zur Text- und Diskursforschung, Volume 30に論文が掲載されました。
論文名:A CHILDES-Based Study on English Dative Alternation (pp. 55-71)
書名:Studien zur Text- und Diskursforschung, Volume 30
出版年:2023年
出版社:Peter Lang
編集者:Anna Hanus, Iwona Szwed, Dorota Miller
本論文のトピックである「与格交替」とは、二重目的語構文(John gave Mary his book.)を前置詞与格構文(John gave his book to Mary.)に、または前置詞与格構文を二重目的語構文に交替できる現象をいいます。
5文型でいうと、二重目的語構文は第4文型、前置詞与格構文は第3文型に分類され、学校文法でもおなじみの構文です。英語を母語とする子どもは、この2種類の構文をどのように獲得するのでしょうか。子どもの発話を収録した大規模コーパス Child Language Data Exchange System(通称 CHILDES)を用いて、英語を母語とする子どもが発話した与格交替を収集しました。その結果、(1)二重目的語構文の方が前置詞与格構文よりも獲得が早く、(2)前置詞与格構文の発達と、代名詞が直接目的語に用いられるようになることとの関係性を示しました。
詳細は、以下をご覧ください。
Peter Lang Verlag | Studien zur Text- und Diskursforschung