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【授業紹介】『おいしさを科学する』〈食品学概論〉

1年次必修科目の「食品学概論」は食品を科学的に理解し、食と食品産業を学ぶ上での基礎となる知識の修得を目的としています。食品の成分、栄養、機能および微生物の機能と食品への利用について学びます。

 

12/8(木)の講義では、サイエンスライターの佐藤 成美 様をゲストスピーカーにお迎えし、オンラインで講義を実施いただきました。

佐藤様は、サイエンスライターとして「本当に役に立つ栄養学」「おいしさの科学」などの本を書かれており、TV番組の「所さんの目がテン」の科学監修もされております。

佐藤様には「おいしさを科学する」をテーマにお話をいただきました。

『おいしい』という感覚は私たちが食品を食べたときに感じる感覚ですが、【おいしさ】には2つの面があるとのこと。1つ目は【本能的なおいしさ】で、生命維持に必要な栄養素を含む食品はおいしく感じます。2つ目は【経験的なおいしさ】で、様々な食経験を重ねると美味しく感じるのがこちらに当てはまります。

 

それでは私たちがおいしいと感じる要因はどのようなものがあるのか?講義の中では「おいしさを引き起こす要因」や「おいしさと栄養のかかわり」、「おいしさと安全について」など、私たちが普段何気なく感じている「おいしさ」を科学的に解説していただきました。

また、最先端の研究の事例をふまえながらお話いただいた「食の未来」についてのお話はとても興味深い内容でした。

 

講義を聞いた学生からは、

「今回の講義は、未来の食事について考えさせられる講義でした。」

「私はフードテックに興味をもちました。飢餓や今後の人口増加の中で、全員分の食料を賄わなければならないので、これから食産業で活躍していく私たちにとって避けて通ることのできない課題だと思います。」

「食品の研究は身近だが、食料は複雑であるということを学び、これから私たちが課題を解決していかなければと思いました。」

などの感想が聞かれ、これから食にかかわる学びを進めていく学生達にとって、食の在り方深く考えるきっかけとなりました。

貴重なお話をしていただきました佐藤様、ありがとうございました。


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