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【授業紹介】国内のパン産業と製法<食品学概論>

1年生必修科目「食品学概論」では、食品を科学的に理解し、食と食品産業を学ぶ上での基礎となる知識の修得を目的として、食品の成分、栄養、機能および微生物の機能と食品への利用について学びます。 

今回の授業では、一般社団法人 日本パン工業会 村林 伸嗣 様にオンラインにて「国内のパン産業と製法」についてお話しいただきました。

講義ではまず、食品表示基準の「パン類」について食パンや菓子パンなどの定義をお話しいただき、パンの種類と歴史について学びました。世界各国のパンが紹介され、今回の講義だけで55種類以上ありました。馴染みのあるものから珍しいものまであり、初めて聞いたものも多かったです。

続いて、今回の授業のメインテーマである「パンは何故 膨らむか」についてです。オーブンの中で生じるパン生地(デンプン・グルテン・酵素)や、気体(イースト・炭酸ガス・膨張剤)の温度変化について科学的に解説してくださり、複雑な化学反応を経ておいしいパンができることを学びました。

授業を受けた学生から

「どうやってパンが発酵し、膨らんでいくかを学べた。自分でベーグルをよく作るが失敗することもあった。今回の授業から失敗の原因がわかるかもしれない。」

「オーブンの中で生じる変化で、パン内部の温度が100度を超えないことに驚いた。パンが膨らむ過程の写真を見て、外側から徐々にパンになっていく様子は興味深かった。」

「パンの種類が国によってこんなにたくさんあるのは知らなかった。海外のパンはデザインがオシャレで、日本のパンはシンプルだと感じた。」

などの感想が聞かれ、私たちの身近なパンについて新しい発見をすることができました。

村林様、お忙しいところ貴重なお話をありがとうございました!

 


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