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村上茶体験学習ツアーを実施!

6/7(金)、北限の茶処として知られる村上市にある冨士美園様を訪問し、村上茶について体験学習を行いました。
当日は、フードコースの横向慶子教授の引率で希望者18名が、村上市の冨士美園 代表取締役 飯島 剛志様のご案内で実証茶園の見学・製茶工場の見学、お茶の淹れ方講座に参加しました!

■寒冷地でのお茶栽培を学ぶ!
まずは実証茶園を見学。お茶の樹は寒さに弱いのでなるべく耐寒性・耐雪性の強い品種である「こまかげ・やぶきた・あさのか・ふくみどり・ほくめい・むさしかおり・さやまかおり」の8品種を栽培しています。実際に葉を観察すると、大きさや色、形が異なっていました。
在来種の樹齢はなんと150年!村上茶の歴史の長さもうかがえました。



村上の土地ならではの生育について学んだあとは、お茶摘み体験をさせていただきました!天ぷらやおひたしにするとおいしいそうです!
お茶摘みの間にも飯島社長に積極的に質問する学生。お茶の栽培方法や肥料についても丁寧に教えていただきました。



中には摘んだ葉をその場でかじる学生も。そのままではお茶の香り、味はしないという新しい発見もできました。

■“揉む”ことがポイント!生葉が荒茶になるまで
続いて荒茶工場を見学。



収穫された葉は新鮮な空気を断続的に送り最適な状態のまま保存されます。ボイラーで蒸した後は揉みながら乾燥させます。“揉む”ことがポイントで揉みながら乾燥させることで葉の水分含有率を70~80%から約5%まで減少させます。
また、紅茶の加工方法もうかがい、緑茶の製法との違いも学ぶことができました。

■実演!お茶の淹れ方講座
そして最後に冨士美園の店舗にて村上茶の歴史を教えていただき、お茶の淹れ方講座を実施。
村上茶の歴史は古く、栽培が始まったのは1620年頃。所説ありますが、当時の村上藩主が宇治伊勢の茶の実を買い入れ、主要地場産業にしようとしたのがその始まりといわれ、約400年の歴史があるそう!


お茶の淹れ方講座では実際にお茶を淹れていただき、一煎目と二煎目の味の違いを感じました。煎茶はお湯の温度が70~80℃くらいで淹れると、うま味と渋味のバランスがよく出るそう。飲み比べをすることで自身の体験として学ぶことができました。

最後はお土産を買う時間も。ソフトクリームを味わったり、お菓子を購入したりと思い思いの時間を過ごしました。



<学生の感想を紹介!>
・収穫したお茶の葉は持ち帰って冷蔵庫で保存しておきました。翌日香りを嗅いでみるとお茶のにおいがして、収穫してすぐはにおいが一切なかったのに、と驚きました。
・淹れ方講座で淹れていただいたお茶は、1杯目はお茶の渋みは殆ど感じられず、深い香りと旨味があり、2杯目は気持ちのいい渋みと香りがあるお茶でした。今回教わったお茶の淹れ方をもとに、自分にとっての一番良いお茶の淹れ方を今後探求していきたいと思います。
・お茶葉は日照時間が短いと渋み成分が少なくなることを知り、村上市がほかの地域に比べ、寒く雪が降り、日照時間が短いことが村上茶のおいしさを生み出していることを知り、これが村上茶の強みであることを学びました。


冨士美園様、お忙しい中ご協力ありがとうございました!

■関連リンク
冨士美園様HP:https://www.fujimien.jp/


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