授業紹介
未来の食を担う学生へ キユーピーみらいたまご財団 堀池俊介氏が贈る実践知識
キユーピーマヨネーズといえば、誰もが一度は耳にしたことがあるだろう3分クッキングの「テレテッテッテ テレテッテッテ・・」という軽快なリズム。さらに、容器といえばパッと思い浮かべる赤いキャップとしなやかなボトルが特徴の「あの形」ですよね。
12月25日、1年次の「食品学概論」において、キユーピーみらいたまご財団 事務局長の堀池俊介氏からご講義をいただきました。講義は、食品業界の現場から得られた知見を直接お聞きできる貴重な機会となりました。
前半では、企業ブランド力を高めるための顧客対応の重要性や、顧客満足度に関する「グッドマンの法則」(=顧客の「クレーム(苦情)」と「再購入(リピート)決定率」の間にある強い相関関係があることを示すマーケティングの法則)を用いた理念などについて解説。企業が信頼を築くための戦略や、考え方を紹介していただきました。
後半では原料と製造過程に焦点を当て、なめらかなマヨネーズ作りに最も重要な過程である「乳化」の仕組みを説明していただきました。また、おいしさの天敵となる「酸化」についても触れながら、品質保持のための工夫について詳しくご指導いただけました。
講義の最後には、一人暮らしが多い学生にマヨネーズの「裏技テクニック」を伝授。マヨネーズに含まれる卵黄と植物油が乳化しているため、加熱することでタンパク質の結合を和らげたり、生地を膨らませたりする効果があることから、卵焼きやホットケーキに混ぜるアイデアをご提案いただきました。
講義を通じ、食品業界の第一線で活躍する堀池氏からの実践的な知識が、未来を担う学生たちに伝えられました。