N-mag

【第2回】地域の宝もの発見!農村にはビジネスチャンスがいっぱい!!

地域資源の徹底的な洗い出し 
農村地域には、都会から見てうらやましい宝もの(資源)がいっぱいです。
森林、河川・湖沼、水田・水路、鎮守の杜、太陽、風、地熱、雪、景観、
季節の移ろい、伝統行事、芸能・文化、お祭、伝承、生産物・加工品、
料理、おもてなしなどが挙げられますが、地元の人は案外気づいていません。
地元の宝ものを見つけ出すには、かつてとは違う視点が必要になってきます。

宝ものを発掘して事業化へ 
内閣府アンケ-トでは、都市住民で農村に住みたい人は、
平均で約30%、20歳代の人では約40%が農村への定住を希望しています。
農村の中で若者が中心となったり、都会から来た人の知恵を借りたり、
多様な考え方を排除しない、などこれまでと違う取組をすれば、事業化の確率は高まります。
山古志村(新潟県長岡市)での牛の角付きの復活、
高柳町(新潟県柏崎市)の環状茅葺(かやぶき)集落と「じょんのび村」など、
新潟の先例は多くありますし、
石川県の能登輪島では、UNESCOの世界文化遺産の登録をきっかけに、
白米千枚田、揚浜式製塩、漆器、七輪など地域全体が
「生活産業」とリンクして注目されて、振興につながりつつあります。

地域振興の三原則 
①地元の地理・歴史を知ること(お宝の発掘)
②なんでも自分達で取り組むこと
③ふるさとに誇りを持つこと
上記3つが地域振興の原則です。
総務省が提唱して始まった「地域おこし協力隊」の若者は、
期間が終っても地元に残り定住する確率が高いといいます。
それは、地域の宝ものに気づき、地元の人と一緒に事業化できることが分かったからだと思います。
NAFUの学生達も、新潟に眠る宝ものを見つけて新しい事業を生み出し、
地域振興をリードする人材へと成長していくでしょう。

  • 次回は、「市(いち)はビジネスの始まり 食料産業の担い手は女性」です。(渡辺こうめい)

関連記事