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食べ終わったパイナップルが再び実る!?「へた」から育てる再生栽培でエコ革命

スーパーで買ったパイナップルを食べ終わった後、残った「へた」をどうしていますか?ほとんどの人は捨ててしまうと思います。でも実は、そのへたから新しいパイナップルを育てることができるんです!!今回は、2年半をかけて再生栽培を成功させたインドネシア出身のソニアさんと、ベトナム出身のブィさんにコツを聞きました。



パイナップルの魅力といえば、口いっぱいに広がる甘みと南国を感じさせる香り。そんな果実を食べた後、残ったへたを育てることで、あの味をもう一度自分たちの手で収穫できるかもしれません!しかし南国ではない胎内市で、しっかりと実をつけるのか!?

ブィさんは、2年半前にスーパーで購入したパイナップルを食べ終わった後、温室の菜園ポットで栽培をスタート。ソニアさんと協力し、毎年5月~10月は屋外で日光に当て、冬季は温室で育てたそうです。現在、紐で上から固定されるまでに大きく実りました!!




大きく実ったパイナップルの味は!?ブィさんが手慣れた手つきで切り分け、さっそく実食!




「酸っぱい」「ところどころ甘い」「日中の日当たり良ければ、もっと甘くなる」などと談笑。「寒い新潟のご家庭でも栽培は可能」と教えてくれました。味変(あじへん)として、パイナップルに少量の塩をつけたり、塩+味の素+唐辛子をかけてみたり。さらに、チャーハンの具の1つにしても、おいしく食べることができるそうです。そんなパイナップルはサステナブルファッションとしても注目されています。葉から抽出される繊維は廃棄される農業副産物を再利用することで環境負荷を軽減。動物皮革の代替素材として、軽量で耐久性があり、製造過程で水や化学薬品の使用を最小限に抑えられます。これにより、廃棄物削減と再生可能資源の活用を両立した持続可能なファッションを実現できますね。




↓再生栽培に必要なもの↓
・パイナップルのへた(葉付き部分)・水を入れる容器・ 鉢と土(植え替え用)・日当たりの良い場所

ステップ1:へたの処理
パイナップルを食べた後、葉の根元をきれいにカットします。ポイントは、実の部分をできるだけ取り除くこと。カットしたへたは、腐敗防止のために数日間乾燥させましょう。
ステップ2:発根させる
乾燥させたへたを水に浸して発根させます。容器に水を入れ、葉の根元が少し浸かる程度にセット。水は毎日取り替えるのがコツです。根が出るまで約2~4週間かかります。
ステップ3:土に植える
根がしっかり出たら、鉢に植え替えます。水は控えめに、日当たりの良い場所で育てましょう。

ここで大事なポイント。パイナップルはすぐに実がなるわけではありません。実がなるまで約2~3年かかります!

育てるコツ
・水のやりすぎに注意(根腐れ防止)・冬場は室内で管理・肥料は春から夏にかけて少量ずつ。



食べるだけじゃない、育てる楽しみもあるパイナップルー。スーパーで買ったひとつの果物から、長い時間をかけて新しい命を育てる体験はちょっとした冒険です。ぜひ、あなたも挑戦してみてください!


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