授業紹介
【授業紹介】6/24(金)村上茶 冨士美園を見学しました!<食嗜好科学>
6/24(金)、本学で開講している授業「食嗜好科学」の体験学習として、北限の日本茶である村上茶の冨士美園を見学しました。
当日は、フードコースの横向慶子教授の引率で3年生、4年生の希望者16名の学生と広報課職員1名の合計18名で、村上市の冨士美園 代表取締役 飯島剛志様のご案内で実証茶園見学・製茶工場見学、お茶の淹れ方講座に参加しました!
当日はあいにくの梅雨空でしたが、雨にあたることなく見学することができました。
まず初めに実証茶園にて、お茶の生育・品種について説明を聞きました。
実証茶園にて、雪に耐えられるのか、寒さに耐えられるのかなどを実証するとともに、
新品種の実証も行っています。
お茶は植えてから、4年程度は添え木をし、7~8年程度で収穫ができるようになるとのことです。
また、茶園では、歴史、摘む時期などを教えていただきました。
お茶は1年間に4回の収穫があり、
5月初旬に収穫するものを”新茶”と呼び、冬に蓄えられたうま味が最も多く入っており、高値で流通するとのことです。
新茶の収穫から、約1か月半おきに2番茶、3番茶、4番茶と収穫をしていくことも教わりました。
次に製茶の工場見学を行いました。
摘んだ葉がどのようにして製品となるのか教えていただきました。
緑茶と紅茶では、時間や使う機械の種類など作業工程が異なることを教わり、
また、同じ機械を2台導入し、作業工程を細分化していることを学ぶことができました。
緑茶は1日に生の葉で700~800㎏の量を処理するそうで、想像以上の量に学生たちは驚いておりました!
今回は機械が稼働していなかったので、間近でじっくりと見ることができ、機械の仕組みなど詳しく知ることができました。
実際に製茶している様子を見る場合は、機械から離れて見学ができるそうです。
そして最後に冨士美園の店舗にて、飯島様よりお茶の淹れ方を教えていただき、試飲会を実施!
同じ茶葉でもお湯の温度によって味が異なると教えていただき、実際に異なる淹れ方で淹れたお茶を試飲しました!
煎茶はお湯の温度が70~80℃くらいがうま味と渋味のバランスがよく出るそうで、お湯を70~80℃の適温にする工夫も教わりました。お湯の温度が高くなると苦味や渋みが多くなるとのことです。また、玉露は50℃程度の低温のお湯で淹れる方がうま味がよく出るとのことです。
実際にお湯の温度を変えて、飲み比べを体験した、学生たちからは「確かに全然違う!!」と驚きの声や「うま味というのがわかった気する!」と声が上がっていました。
70℃のお湯で入れたお茶
90℃のお湯で入れたお茶
香りや味を楽しみながら体験することができました!
お茶の好みは人によって違うので、お茶の淹れ方も個々人の好みに合うように楽しんでほしいとおっしゃっていました。
また、最近のお茶製品では、ティーパックが売り上げを伸ばしていることやお茶のリキュール入りの日本酒をコラボ商品として作っていることなど、普段は聞くことができないような話を多く聞くことができました。
参加した学生の感想を一部紹介します!
■同じ茶葉で異なった温度で淹れたお茶を試飲させてもらいましたが、なかなか自分ではやらないことだったので、とても面白い体験でした。初め70℃のお茶を飲んだ時点では甘みを強く感じませんでしたが、90℃で淹れたお茶の後にもう1度70℃のお茶を飲んだらとても甘く感じました。見た目にも違いがあり、ぜひ自分でもいろいろ試してみたいと思いました。「安めのお茶は抽出しづらいため高い温度で淹れる」など日常生活で役に立つ豆知識もあり、学びのある時間を過ごすことができました。
■お茶づくりを始めてから10年程経つと自分の思うお茶が作れるようになるとお聞きして、機械を使っていても操作するのは人であり、お茶づくりの技術を習得するのにはかなりの時間がかかると思ってしまいました。お茶づくりは時間によって違ってくるお茶の葉の状態を見極め、加工するまさに職人技だと感じられました。
■茶園を見学した際に、お茶の葉が生え変わり、年に4回摘めることを初めて知りました。摘む時期が遅くなるほど、1番茶、2番茶とだんだん品質的に安くなっていくことも知りました。また、茶畑に来たのは初めてで、写真で見るお茶は上の部分ばかりで、お茶の木は細いイメージでしたが、畑で実際に見ると根本がしっかりと太い木だったので、驚きました。
■冨士美園さんの店舗での試飲会は初めて知れたことが多くて感動しました。茶葉独特のにがみが高温で抽出すると1度冷ましたお湯よりも出てしまうことが衝撃的でした。抽出の際の細やか手順を教えて頂きありがとうございます。栽培から試飲まで全てのことを何を質問しても答えて下さりとても感動しました。
多くの発見がある体験で、非常に有意義な時間を過ごすことができました!
飯島様、お忙しい中大変ありがとうございました!