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【授業紹介】地球に優しい次世代循環型農業を目指す<起業イノベーション論>

食・農・ビジネス分野の最前線で活躍されている方をお招きして講演を聴くことができる授業「起業イノベーション論」。

 

6/27(火)の授業では株式会社楽々 代表取締役 駒場 裕美 様にお話をいただきました。

株式会社楽々は令和元年5月に設立され、キノコの発酵菌床の製造・販売やキノコの加工品製造・販売を行う会社です。

駒場様には事業の内容やマッシュファメンタ(発酵菌床製造装置)による低エネルギーの菌床製造技術、さらには駒場様が事業活動において大事にしていることについてお話いただきました。

マッシュファメンタによる菌床製造と茸菌を媒介とする循環型農業モデルについて、①コットンハルやビートパルプを使用することで菌床製造時の二酸化炭素ガス排出量の減少、②発酵技術を応用した菌床を使用することで殺菌工程をなくし、省エネルギーでの培養、③使用済みの菌床は堆肥として再利用、という3つのポイントをお話頂きました。なお、モデルは特許(特許第6093945/茸菌を媒介とする循環型農業)を取得しているそうです。

 

最後に駒場様より「独り勝ちしない」、つまり、「生産者の利益=消費者の満足=会社の利益」であると捉えること、「弱者としてのマーケティング」、「客観的情報、主観的意見を踏まえ、自分自身で考え判断することが大事」とメッセージをいただきました。

 

講義後、学生からは「起業をするにあたって苦労したことは何ですか」「マッシュファメンタは今後どのように普及させるか」など活発な質疑応答が行われました。

食や農業、それらを取り巻くビジネスの分野を学ぶ学生にとって学びの多い講義となりました。今回の学びを今後の学問に活かしてください!

 

駒場様、お忙しい中貴重なお話をありがとうございました!

 

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株式会社楽々


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