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【授業紹介】エンカレッジファーミング株式会社~H&B Garden 美と健康の職人がいる庭~<起業イノベーション論>

食・農・ビジネス分野の最前線で活躍されている方をお招きして講演を聴くことができる「起業イノベーション論」。

 

7/18(火)の授業ではエンカレッジファーミング株式会社 栽培責任者 近藤 史章 様をお招きし、お話をいただきました。

まずは栽培責任者の担う3つの主な仕事についてお話頂きました。

1つ目は栽培管理。ハウスで育てている8万2000本もあるミニトマトの管理について、誘引や収穫などの作業について教えていただきました。天候によってミニトマトの色の見え方が異なるため、収穫をする日は毎朝収穫する実の色の指示を行うそうです。

また、ハウスの環境制御について、リアルタイム観測と経過観測から長年の勘に頼っていた栽培管理を観測データに基づき算出し環境構築を行っていると教えていただきました。
少しの設定の変更によって収穫量に大きく影響するため非常に繊細かつ大事な作業だそうです。

次に労務管理について。既存の課題として、労務管理のための情報の不足と収集の難しさがあったそうです。そこで、近藤様は世界中の労務管理システムを勉強し独自のシステムを構築し、誰がどこでどのくらいのスピードで作業を行っているか明確に分かるようになったそうです。

最後に、より効率的に作業を行うための新しい農業機械の開発への参画についてお話いただきました。

収穫ロボットと電動の作業台車の2つを導入したことで作業に必要な人数や負担が減り、生まれた時間を生育管理に活かしているそうです。

 

最後に近藤様より仕事において「感覚×コミュニケーション×工学」を大事にしていると教えていただきました。分からないことがある場合も作物を毎朝観察することや世界中の生産者と交流することで課題解決のヒントを得られるそうです。

 

質疑応答の時間では「ハウスへの虫の侵入を防ぐ工夫」や「販路開拓のために大変だったこと」、「労働者のモチベーション維持の工夫」など活発な質疑応答が交わされ充実した時間を過ごすことができました。

 

学生は自分たちと年齢の近い近藤様のお話を吸収しようとする姿勢がうかがえ、自分の将来について向き合うきっかけになったようでした。

 

近藤様、お忙しい中ありがとうございました!

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