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【第25回】英語こぼれ話 その2

その2では、英語の歌や映画や音楽の話をしましょう。
ここに出てくるようなシャレた文句を覚えて使うことで、英語に強くなれ、ちょっとした優越感に浸れます。
ただし、記憶だけが頼りですから、正確さのほどはご容赦ください。

金髪のジニー

ご存知フォスタ-の名曲の一つですが、「金髪」って英語で何というのでしょうか。
ふつうは「ブロンド」(Blond)と思いますよね。
しかし原曲では違っていて、正解は「薄茶色(栗色)の髪」で
たぶん日本人の金髪好きに合わせて意訳(異訳?)をしていたのでしょう。
原曲の実際の歌詩は、つぎのとおりです。
“I dream of Jeanie with the light brown hair” でした。
ちなみに、複数形 hairSではありません。
つぎはスミレですが、宝塚歌劇で有名な「すみれの花咲くころ」は
オ-ストリア→フランス→日本と渡ってきて、花もニワトコ→リラ→スミレと変わりました。
1929年のフランス語の歌詞は、“Quand refleuriront les lilas blancs”(白いライラック)です。

 

愛しのクレメンタイン

この歌は「荒野の決闘」の主題歌なのですが、日本では曲だけを拝借し
「雪山讃歌」としてポピュラ-になりました。
さて、気に入ったセリフですが
主人公がクレメンタインのことを「愛している」といえず遠回しに
“I sure like your name , Clementine”(クレメンタイン、いい名前だ)と控えめにいう場面が印象的でした。

ここで、歌の内容ですが、こちらも勉強(知識)になります。
クレメンタインは、“49ers”“miner’s daughter”1849年の
カリフォルニア・ゴ-ルド・ラッシュ時代の金鉱夫の娘という設定です。
49ers(fourty-niners)は、シアトルのフット・ボ-ル・チ-ム名に残ります。
結局、娘は溺れて亡くなってしまいますが、歌詞には“Her shoes were number 9”と出てきますから
靴の大きさは26~27cmのビッグサイズ、なんとも不思議な歌ですね。
気になることをもう一つ、亡くなってから丘の中腹に葬られた娘の遺体は
肥料になって花を咲かせる、Fertilizedという農業用語が出てくることです。

(閑話休題) 「お墓関連」の英語表現とそのニュアンスの違いを調べてみましょう。
(1)Cemetery(ア‐リントン墓地)(2)grave yard(フォ-ク「花はどこへ行った」)
(3)tombstone(西部劇・仮の地名)(4)boot-hill(bootは単数、片足が墓標代わり)
(5)pushing-up-daisies(ヒントは、fertilizedにあります)
※(1)(2)(3)は分かるとして、(4)(5)は俗語に近く難しい、さあ、どうでしょうか


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