研究紹介
【研究紹介】新潟食料農業大学の生物相調査 アグリコース 上向井 美佐助教<PART2>
本学では食・農分野の様々な研究を行っております。
PART2はアグリコース 上向井 美佐助教による研究「コシヒカリの早生・短稈同質遺伝子系統「ヒカリッコ」の早期開花・登熟による高温登熟障害の回避」を紹介します!
研究概要
2023年、新潟県の1等米の比率は約4.9%でした。これは、高温登熟障害によって背白、基白、腹白等の白未熟米が多発して2等米・3等米・等外米が急増した事に起因します。
本研究では、コシヒカリの早生・短稈同質遺伝子系統「ヒカリッコ」を用いて胎内市内の水田で栽培し、2週間前後出穂が早進化する事により登熟前半を7月前半に移行させることによって高温登熟障害を回避できるか否かを検討します。
夏の高温障害が問題になる昨今。研究が進み、高温障害を回避できるよう期待したいと思います。
高校生のみなさんへ
皆さんの身近な作物であるイネにも様々な品種があります。品種ごとの特性に応じた生育期間を利用することにより、高温登熟障害や台風などの気象災害に対応することができます。
水稲の新しい可能性を一緒に模索してみませんか?栽培試験や検定試験は本学の4年生と共に実施しています!