上向井 美佐

上向井 美佐

Misa Kamimukai

助教

学位 博士(農学) 愛媛大学 2021年取得
専門分野 作物育種学、環境農学
研究テーマ
  • 介護食用の軟飯(半おかゆ)に好適な水稲品種育成に関する研究
  • 地球温暖化に対処するための極晩生・極多収水稲品種の開発
  • 稲の耐倒伏性に関する研究
  • 短日で晩生化する稲の感光性遺伝子の解明

高校生へのメッセージ

 水稲の育種・品種改良の研究を行っています。主な研究テーマは、I.穂が大きくなるUr1遺伝子を用いた良食味・極多収(たくさん取れる)品種候補の育成。II.介護食用の軟飯に好適な高アミロース水稲品種の開発。III.有機質肥料を用いた極多収系統の食味および収量関連形質の解析。IV. 米粉用(パン・製菓原料、麺類の原料)、および、飼料米(畜産農家向け)として、Ur1遺伝子を有する日本型稲の極多収品種の開発。
 昨年までは、高知県、香川県の四国地方にて水稲の耐倒伏性の研究も行い、短稈・多収を目標に品種改良を行ってきました。新天地、新潟の地で是非、皆さんと水稲の新品種開発に取り組んでみたいと考えます。不動の1番バッター’コシヒカリ’並みの良食味かつ極多収の水稲品種の開発を目指し、共に実践してみましょう。

企業へのメッセージ

 大学院在籍時より高齢化社会へ向けた取り組みとして、介護食用の軟飯(半お粥)に好適な水稲品種の開発に取り組んでいます(品種候補の内の1系統はコシヒカリと同程度の出穂期)。現在、市場で販売されている介護食用のレトルトご飯用の品種はコシヒカリやヒノヒカリなどの低アミロース米が主流ですが、これらの品種で作成した軟飯は口腔内で固形として認識し難く、誤嚥の危険があります。そこで高アミロース育成系統の"村井79号"を用いて、ヒノヒカリ並みの良食味かつ誤嚥の危険性が少ない軟飯の開発を目指しております。






学内委員会活動  図書・情報委員会