食農大の日常
2025年度 海外研修(タイ・バンコク)レポート:Part 3
海外研修レポートPart 3では、4日目の活動の様子をお届けします。4日目は、タイの農業を理解することを目的としたフィールド・トリップを実施しました。訪問先は、グァバ、蘭、ココナッツのプランテーションです。
【2月25日:フィールド・トリップ① プランテーション訪問】
「グァバ」
グァバ農園では、栽培から選別までについて学びました。特に、規格外の果実を加工食品として活用することで付加価値を高める工夫や、廃棄を最小限に抑える取り組みが行われている点が印象的でした。一次産業におけるビジネスの視点や、資源を有効活用する重要性について理解を深める機会となりました。
「蘭」
蘭のプランテーションでは、広範囲にわたり栽培されている様子を見学しました。色や形を整えるための管理方法や、品質を維持するための細やかな手入れについて説明を受けました。ここで栽培された蘭は日本にも定期的に輸出されており、生産から輸出までを支える品質管理の重要性を学びました。
「ココナッツ」
ココナッツプランテーションでは、高い木に実った果実を長い棒を使って収穫する様子を間近で観察しました。収穫されたココナッツはその場で加工場へ運ばれ、殻を取り除いた後、果肉やココナッツミルクとして利用されます。学生たちは、とれたてのココナッツジュースやデザートを試食し、収穫から加工・消費に至るまでの流れを体験的に理解しました。
学生たちは現地スタッフの説明を受けながら、作物の栽培方法や収穫技術、品質管理の工夫について学びました。教科書では得ることのできない、タイの農業における生産・流通・加工の実態を体感的に理解する1日となりました。
学生の声(C. A.)
私にとって最も印象に残った活動は、ココナッツ農園の訪問です。収穫から加工、そして実際にココナッツを味わうまでの過程を見ることができ、とても特別な体験でした。ココナッツの収穫には、とても高い木から長い棒を使ってココナッツを切り落としていました。日本では見ることができない光景で、とても貴重な経験になりました。
学生の声(K. K.)
人生で少なくとも一度はココナッツジュースを飲んでみたいと思っていたので、とても楽しみにしていました。想像ではさっぱりして飲みやすいジュースだと思っていましたが、実際に飲んでみるととても甘く、想像とは違いました。それでも、とても美味しく、体験できて良かったです。
学生の声(D. K.)
スタッフの方々から、グァバの栽培、選別、加工の方法について説明を受けました。特に興味深かったのは、どのように果物の価値を高めているかという点です。例えば、品質の低いグァバは加工されて別の形で販売されます。皮も魚の餌として利用され、ほとんど無駄がありません。この体験を通して、安価なものでも創意工夫と努力次第で価値を高めることができることを学びました。
学生の声(A. M.)
グァバは1キログラム50バーツで販売されますが、仲介業者が入ると生産者の利益は20バーツに下がってしまいます。しかし、シロップ漬けなどに加工すれば、品質の低い果物であってもより高い価格で販売することができます。これを通して、単に安く売るのではなく、どうすれば価値を高めて販売できるかを考えることの大切さに気づきました。
次回のレポート(Part 5)では、タイの食品産業と伝統文化をより身近に感じられるフィールド・トリップの様子をお届けします。学生たちは国立食品研究所やタイ食品ヘリテージミュージアムを訪れ、食品加工や保存の技術を学ぶほか、水上マーケットでは地元の人々の暮らしや食文化に触れる予定です。お楽しみに。