深谷 修代

深谷 修代

Nobuyo Fukaya

准教授

学位 博士(文学)津田塾大学 2007年取得
専門分野 言語学(コーパス言語学、言語習得、理論言語学)
研究テーマ
  • コーパスを用いた英語の母語獲得に関する研究
  • コーパスを用いた第二言語習得(日本人英語学習者)に関する研究
  • 最適性理論を用いた言語発達に関する研究

高校生へのメッセージ


私の専門は言語学で、その中でもコーパスを用いた研究をしています。コーパスというのは、大量の言語データを蓄積したもので、近年コンピュータの進歩によって、コーパス言語学が盛んになっています。コーパスと言っても、アメリカ英語・イギリス英語を収集したもの、英語の学習者の英文を収集したものなどがあります。その中でも私は、子どもの会話を集めたCHILDESというコーパスを使って、言語習得のプロセスを研究しています。たとえば、英語を母語とする子どもはwh疑問文をどのように習得するのでしょうか。はじめにwhereやwhatで始まる疑問文が最初に発話されます。しかも、最初はWhere go?など学校では不正解になってしまう文も観察されます。そのあとに、howやwhy疑問文が発話されます。大量のテキストを用いると、一般的な特徴を見つけ出すことができます。
授業では、理系の英語やプレゼンテーションの英語などを担当しています。教科書で学習した後に、同じテーマについて新潟県などのデータを調査・発表をします。さらに、1年生の時に体験した「農学基礎実習」や郷土料理をまとめて、実践的な英語の修得を目指しています


企業へのメッセージ

私は、コーパスから大量の言語データを収集し、英語を母語とする子どもの言語習得、日英語の比較などを研究しています。さらに、コーパスや実験などに基づいて、KH-CoderやRを駆使し、テキストマイニングを用いた分析を行っています。例えば、「福祉車」の改善を言語学的にとらえた卒業研究を指導したことがありました。インターネットの口コミ、さらに個別にアンケートを実施してテキストマイニングを行った結果、福祉車の運転手はルームミラーに不満を抱いていることがわかりました。このように、テキストマイニングを導入すると、大量のデータから目視では見落としてしまうような情報を取り出すことができます。
言語学的視点から理系に貢献したいと考えていますが、農家・企業・消費者の方々から自然な発話を収集し、コーパスを作成し、テキストマイニングをすることにより、どのような問題を抱いているのかなどを分析し、提示できればと考えております。また、既に実施したアンケートを言語学的にどのようにとらえることができるのか検討できればと思います。このように、言語データを分析し、新たな知見を提供できればと考えております。


Project GutenbergからSnowdropのテキストをダウンロードして分析


業績等



著書
  1. 小川芳樹, 長野明子, 菊地明, 深谷修代, 他 『コーパスからわかる言語変化・言語変異と言語理論』, 開拓社,東京,2016.担当部分:Part IV 言語獲得とコーパス:動詞goから見た空主語期の特徴 (372-388)
  2. 畠山雄二, 深谷修代, 他 『日英語の構文研究から探る理論言語学の可能性』, 開拓社,東京,2012.担当部分:第2章 最適性理論とwh-疑問文の発達 (15-28)
  3. 佐藤響子, 深谷修代, 他 『ことばの事実をみつめて:言語研究の理論と実証』, 開拓社,東京,2011.担当部分:第V部言語習得 CHILDESに基づいた初期wh-疑問文の特徴 (228-237)
  4. Fukaya N. Optimality Theory and Language Change: the Activation of Potential Constraint Interactions, Kaitakusha, Tokyo, 2010.
  5. 深谷修代,※監修:大津由紀雄,今西典子,池内正幸,水光雅則.共著(分担).言語研究の世界 生成文法からのアプローチ,書籍,研究社,2022.2,294-305,発刊済
  6. 中井裕・武本俊彦(監修),西牧和也・深谷修代(編集),他9 名,編集・翻訳 全体管理,FARMTO-TABLE' ENGLISH: ESSENTIALS OF AGRO-FOOD SCIENCE IN ENGLISH,教科書,DTPPublishing,2023.3 ,1-89,発刊済
論文
  1. Fukaya N/単著/A CHILDES-based Study on the English Dative Alternation/会議録(デジタル)/ 55th Linguistics Colloquium Inter- and intralinguistic Contrasts: Book of Abstract / 2021.9 /20-21/出版済
  2. Fukaya N/単著/Early Constructions of the English Dative Alternation: A Corpus-Based Study/会議録(デジタル)/Asian Conference on Language: Abstract Book/2022.3/28/出版済
  3. Fukaya N/単著/Early Constructions of the English Dative Alternation: A Corpus-Based Study/会議録(デジタル)/The Asian Conference on Language 2022 Official Conference Proceedings/2022.6/33-42/出版済
  4. Fukaya N/単著/Comparison of Japanese EFL Learners and L1 English Children: The EnglishDative Alternation/ 会議録( デジタル)/Second Hawaii International Conference on EnglishLanguage and Literature Studies: Book of Abstract/2023.3/23/出版済
翻訳書
  1. 小川芳樹, 柴崎礼士郎, 深谷修代, 他 『言語はどのように変化するのか(Language Change)』, 開拓社,東京,2019.
    担当部分:第9章 語彙変化―言語はどのように新しい語を獲得し, 語はどのように自身の意味を変えるのか(260-293)
  2. 本田謙介, 深谷修代, 長野明子『英文法大事典シリーズ 第0巻:英文法と統語論の概観 (The Cambridge Grammar of the English Language)』, 開拓社,東京,2017.担当部分: 第I部 英文法の外観 (1-97)
学会等研究発表
  1. Fukaya N/Fukaya N/A CHILDES-based Study on the English Dative Alternation/一般発表(口述)/55th Linguistics Colloquium Inter- and intralinguistic Contrasts/ジェシェフ,ポーランド(オンライン)/2021.9.8~9.11
  2. Fukaya N / Fukaya N / Comparison between I and watashi-ga in the English version and theJapanese version of Snowdrop / 一般発表( 口述)/ 2021 11th International Conference onLanguages, Literature and Linguistics/山梨,日本(オンライン)/2021.11.5~11.7
  3. Fukaya N / Fukaya N / Early Constructions of the English Dative Alternation: A Corpus-BasedStudy/一般発表(口述)/2021 The Asian Conference on Language/東京,日本(オンライン)/2022.3.25~3.2
  4. Fukaya N/Fukaya N/Optimality Theory and the Development of Do-Support in Childrenʼs Wh-Questions/ 一般発表( 口頭・ポスター)/2022 12th International Conference on Languages,Literature and Linguistics/山梨,日本(オンライン)/2022.11.21~11.23
  5. Fukaya N / Fukaya N / Comparison of Japanese EFL Learners and L1 English Children: TheEnglish Dative Alternation/一般発表(口頭・ポスター)/Second Hawaii International Conferenceon English Language and Literature Studies/ハワイ,米国(オンライン)/2023.3.10~3.11
学会活動
  1. 所属学会
    日本英語学会,日本言語学会,言語処理学会,日本英文学会,津田塾大学言語文化研究所,東北大学言語変化・変異研究ユニット

  2. 学術集会への参加実績(学術集会の名称/規模区分/役職/開催場所/開催年月日)
    ・2022 6th International Conference on Languages, Literature and Linguistics/全国/その他実行委員/Tsuru(オンライン)/2022.11.21-23 
    ・第77 回 日本英文学会東北支部 支部大会/地方/その他実行委員/岩手大学/2022.12.10
    ・英語コーパス学会 第48 回大会/全国/オンライン/2022.10.1 
    ・日本英語学会 第40 回大会/全国/オンライン/2022.11 .5-6 
    ・東北大学 言語変化・変異研究ユニット主催 第10 回ワークショップ/地方/オンライン/2023.3.19

  3. 学会,学術団体等でのその他の活動(学会,学術団体等の名称/活動内容等/役職および役割/活動期間)
    ・International Conference on Languages, Literature and Linguistics/学会レビュアーは,事務局より依頼された論文に対して,評価シートの記入,および当該論文に対して評価コメントの作成.学会当日には「Literature and Discourse Analysis」セッションの座長となり,司会・進行管理・質疑応答等のセッションの運営.会議後には,担当セッションの発表に対して,評価シートおよびコメントの作成.その後,担当セッションの優秀賞の決定./学会レビュアー,座長/2022 .7 前半(2週間),および2022 年11 月23 日
    ・日本英文学会東北支部/事務局より依頼された論文に対して,学会発表論文の査読.英語学担当の他の役員とオンラインで評価の確認,英文学会の会合で報告./学会レビュアー/2022 .6 (5日間)
学内委員会活動  国際交流委員会(委員長),学生委員会