学位 |
博士(教育学) 北海道大学 2013年取得 |
専門分野 |
トレーニング科学、運動生理学 |
研究テーマ |
- 競技力向上のためのトレーニング方法の開発
- 長距離走者のパフォーマンスに関する研究
- 低濃度酸素環境下におけるスプリントトレーニングに関する研究
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高校生へのメッセージ
皆さんの中には、大会で優勝したい、また、良い記録を出したいといった目標を掲げ、部活動やクラブ活動等で汗を流している方が多くいると思います。私はこれまで、そのような競技力が向上するためには、どのようなトレーニング方法が効果的であるか、といったことに興味を持ち研究を行ってきました。その研究の一環として、陸上競技の長距離選手などの持久性能力が重要である種目においても、より高い競技力を発揮するためには、高いパワーを発揮できるようになるためのトレーニングも重要であることを明らかにしてきました。 この大学では、上記の研究と並行して、「食」と「スポーツ」を連結させた研究も行っていきます。例えば、ただ単にトレーニングを実施するのではなく、トレーニングの前後にどのような食事・栄養素を摂った方がより高いトレーニング効果を期待できるのか、そして、トレーニングによる疲労からの回復を促進できるのか、といったことに焦点を当てていきたいと考えています。 「食」と「スポーツ」に興味がある方は、本大学で一緒に学びましょう!!
企業へのメッセージ
私はこれまで、競技力向上のためのトレーニング方法の開発に関する研究を、前職場である国立スポーツ科学センターで実施してきました。そこでは、陸上競技の長距離選手などの持久性能力が重要である種目において、より高い競技力を発揮するためには、持久性能力を高めるだけではなく、高いパワーを発揮できるようになるためのトレーニングも重要であることを明らかにしてきました。また、同センターにおいて、気圧が低い高地で実施するトレーニングと同等の効果が期待される低濃度酸素環境下におけるトレーニングに関しても研究を行ってきました。 本学では、上記の研究と並行して、「食」と「スポーツ」を連結させた研究も実施したいと考えております。ただ単に、トレーニングを実施するのではなく、トレーニングの前後において、どのような食事・栄養素を摂った方が、より高いトレーニング効果を期待できるのか、そして、トレーニングによる疲労からの回復を促進できるのか、といったことに焦点を当てていきたいと考えています。
業績等
論文 |
- 山中亮.単著.日本人トップレベル長距離走者に求められる有酸素性能能力とスプリント力.トレーニング科学.2018;29(4):305-308(特集(総説))(発刊済)
- Marie Oriishi, Masahiro Hagiwara, Ryo Yamanaka, Toshiyuki Ohya, Hayato Ohnuma, Takashi Kawahara, Yasuhiro Suzuki. 共 著 .Short-term hypoxic training improves maximal anaerobic power after a wewek of recovery.Gazzetta Medica Italiana.201(原著論文)(in press)
- 山中亮,髙橋恭平,小林海,渡辺圭佑,広川龍太郎,松林武生,松尾彰文.筆頭.2018 年度競技会における男女 400m のレース分析.日本陸上競技研究紀要.2018;14:110-122(研究活動報告書)(発刊済)
- 山中亮,髙橋恭平,松林武生,渡辺圭佑,小山宏之,小林海,広川龍太郎.筆頭.2018 年度 U20 世界選手権大会と U20 日本選手権大会の決勝進出者の比較.日本陸上競技研究紀要.2018;14:123-127(研究活動報告書)(発刊済)
- 髙橋恭平,広川龍太郎,小林海,渡辺圭佑,山中亮,大沼勇人,吉本隆哉,松林武生,松尾彰文.共著. 2018 年トップアスリートにおける 200m 走パフォーマンス分析.日本陸上競技研究紀要.2018;14: 94-104(研究活動報告書)(発刊済)
- 髙橋恭平,広川龍太郎,小林海,渡辺圭佑,山中亮,大沼勇人,松林武生.共著.U20 世界選手権および U20 日本選手権 200m ファイナリストにおける走パフォーマンス.日本陸上競技研究紀要. 2018;14:105-109(研究活動報告書)(発刊済)
- 小林海,高橋恭平,山中亮,渡辺圭祐,大沼勇人,松林武生,広川龍太郎,松尾彰文.共著.2018 年シーズンにおける男子 100m のレース分析結果.日本陸上競技研究紀要.2018;14:89-93(研究活動報告書)(発刊済)
- 小林海,高橋恭平,山中亮,渡辺圭祐,大沼勇人,吉本隆哉,丹治史弥,山本真帆,松林武生,広川龍太郎,松尾彰文.共著.日本代表男子 4 × 100m リレーのバイオメカニクスサポート~2018 ジャカルタアジア大会の分析結果と過去のレースとの比較~.日本陸上競技研究紀要.2018;14:175-179(研究活動報告書)(発刊済)
- 小林海,高橋恭平,山中亮,渡辺圭祐,松林武生,広川龍太郎,松尾彰文.共著.2018 年シーズンにおける男子 4 × 400m リレーのレース分析~ジャカルタアジア大会と日本選手権リレーの分析結果について~.日本陸上競技研究紀要.2018;14:180-184(研究活動報告書)(発刊済)
- 小林海,高橋恭平,山中亮,渡辺圭祐,松林武生,広川龍太郎,松尾彰文.共著.男女混合 4 × 400m リレーのレース分析~2018 アジア大会と日本選手権リレーの分析結果について~.日本陸上競技研究紀要.2018;14:185-190(研究活動報告書)(発刊済)
- Yamanaka R,Wakasawa S,Yamashiro K,Kodama N,Sato D.筆頭.Effect of resistance trainingof psoas major in combination with regular running training on a performance of long-distancerunners.原著論文.International journal of Sports Physiology and Performance.2020;16(6)906-909(発刊済)
- 山中亮,大沼勇人,安藤良介,丹治史弥,前村公彦,鈴木康弘.筆頭.5 日間の低酸素トレーニングが日本トップレベル女子400m 走者の無酸素性及び有酸素性能力に及ぼす影響.原著論文.Journal ofHigh Performand Sport,2021.19-34.出版済
- Yamanaka R,Yunoki T,Arimitsu T,Yano T.筆頭.Effect of manipulation of fatigue sense onventilatory response during recovery after intense exercise.原著論文.Gazzetta Medica Italiana.2022.160-166.出版済
- Ando Ryosuke,Tanji Fumiya,Ohnuma Hayato,Ikeda Tatsuaki,Yamanaka Ryo,SuzukiYasuhiro.共著(責任著者以外).Thigh Muscularity and Sprinting Performance of National-LevelLong-Distance Runners.原著論文.Journal of Human Kinetics.2021.65-72.出版済
- Hayato OHNUMA,Takaya YOSHIMOTO,Kaito IWAYAMA,Ryo YAMANAKA,ToshiyukiOHYA,Takeo MATSUBAYASHI.共著(責任著者以外).Anthropometric characteristics are a nonnegligiblefactor even in worldʼs elite 100-m sprinters . 原著論文.Gazzetta Medica Italiana -Archivio per le Scienze Mediche.2022.7.558-563.出版済
- Takuma ARIMITSU,Ryo YAMANAKA,Takahiro YUNOKI,Tokuo YANO.共著(責任著者以外).Effects of exercise-induced muscle fatigue on VO2 slow component during heavy constant loadexercise.原著論文.Gazzetta Medica Italiana - Archivio per le Scienze Mediche.2022.4.225-233.出版済
- 松林武生.小林海.山中亮.大沼勇人.渡辺圭佑.山本真帆.笠井信一.図子あまね.土江寛裕.共著(責任著者以外).陸上競技4 × 100m リレーにおけるバトンパス技術向上へのデータ活用─東京2020オリンピック大会前の練習における事例─.事例研究.Journal of High Performand Sport.2022.1.107-124.出版済
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学会等研究発表 |
- 山中亮,大沼勇人,丹治史弥,安藤良介,鈴木康弘.陸上競技長距離走トラック種目におけるパフォーマンスとスプリント能力の関係.第 73 回日本体力医学会大会(福井市),2018.9.7~9.9(一般発表(ポスター))
- 丹治史弥,大沼勇人,安藤良介,山中亮,鈴木康弘.長距離走のパフォーマンス向上に求められる能力の検討.第 31 回日本ランニング学会(新潟市),2019.3.15-16(口頭発表)
- 椎谷佳奈子,山代幸哉,山中亮,佐藤大輔.350m 走における前半 200m のペースがパフォーマンスおよび血中乳酸濃度に及ぼす影響.第 31 回日本ランニング学会(新潟市),2019.3.15-16(口頭発表)
- 若澤新也,山中亮,山代幸哉,佐藤大輔.大腰筋トレーニングが陸上競技長距離走のパフォーマンスに及ぼす影響.第 31 回日本ランニング学会(新潟市),2019.3.15-16(口頭発表)
- 山中亮,大沼勇人,安藤良介,丹治史弥,若澤新也,山代幸哉,児玉直樹,佐藤大輔,鈴木康弘.山中亮.長距離走者にスプリント能力は必要なのか?,一般発表(口述・ポスター),第34 回日本トレーニング科学会大会,オンライン開催,2021.11.27-28
- 山中亮,山中亮,男子ナショナル短距離選手を対象とした合宿時におけるコンディションサポート,招待講演,日本陸上競技学会 第21 回大会,東京,2023.2.22
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学会活動 |
- 所属学会
日本トレーニング科学会,日本体育学会,日本体力医学会
- 学術集会への参加実績(学術集会の名称/規模区分/役職/開催場所/開催年月日)
・第34 回日本トレーニング科学会大会/全国/その他実行委員・座長/オンライン/2021.11.27~28
- 学会,学術団体等でのその他の活動(学会,学術団体等の名称/活動内容等/役職および役割/活動期間)
・日本トレーニング科学会/学術論文の査読/査読者/2021.11~2022.2 ・日本スプリント学会/学術論文の査読/査読者/2022.8-12 ・日本陸上競技学会/学術論文の査読/査読者/2022.10-2023.2 ・日本トレーニング科学会/学術論文の査読/査読者/2022.12-2023.3
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社会活動 |
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公開講座・講演会等
・2018 年 U20 オリンピック育成競技者指導者研修会における科学データ分析の解説(長距離班担当),国際競技力向上のための情報の提供,日本陸上競技連盟 科学委員会委員,U20 オリンピック育成競技者の指導者,東京,2018.11.29
・2018 年度日本陸上競技連盟 U19 強化研修合宿(北信越地区合宿)におけるスポーツ科学研修会,国際競技力向上のための情報の提供,日本陸上競技連盟 科学委員会委員,U19 強化選手の指導者,松本,2018.12.25
・2018 年度 U20 オリンピック育成競技者合宿における科学データ分析の解説(短距離班担当),国際競技力向上のための情報の提供,日本陸上競技連盟 科学委員会委員,U20 日本代表競技者,東京, 2019.1.12
- 社会活動への参加・協力
・日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンス・サポート事業 外部協力者,布勢スプリント 2018 における,男子 4 × 100m リレー代表候補選手の科学サポート,男子 4 × 100m リレー 日本代表選手,布勢,2018.6.3
・日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンス・サポート事業 外部協力者,第 102 回日本陸上競技選手権大会における,男子 4 × 100m リレー代表候補選手の科学サポート,男子 4 × 100m リレー日本代表選手,山口,2018.6.22~6.24
・日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンス・サポート事業 外部協力者,第 17 回世界陸上競技選手権大会における世界トップレベル選手のデータの分析および日本代表選手の科学的サポート,世界 トップレベル選手および日本代表選手,タンペレ・フィンランド,2018.7.10~7.15
・日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンス・サポート事業 外部協力者,第 18 回アジア競技大会における,男子 4 × 100m リレー代表選手の科学サポート,男子 4 × 100m リレー 日本代表選手, ジャカルタ・インドネシア,2018.8.24~8.30
・日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンス・サポート事業 外部協力者,第 73 回国民体育大会における,男子 4 × 100m リレー代表候補選手の科学サポート,男子 4 × 100m リレー 日本代表選手,福井,2018.10.5~10.8
・日本陸上競技連盟 科学委員会委員,第 34 回 U20 日本陸上競技選手権大会および第 12 回 U18 日本陸上競技選手権大会における日本トップレベル選手のデータの測定及び分析,U20U18 日本トップレベル選手,瑞穂,2018.10.19~21
・日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンス・サポート事業 外部協力者,第 40 回北九州陸上カーニバルにおける,男子 4 × 100m リレー代表候補選手の科学サポート,男子 4 × 100m リレー日本代表選手,北九州,2018.10.27~29
・日本陸上競技連盟 科学委員会委員,女子日本代表リレープロジェクト,女子 4 × 400m リレー 日本代表選手,東京,2019.1.12~14, 1.25-27, 2.15~19, 2.26~28
・日本陸上競技連盟 科学委員会委員,SEC 室内選手権大会に出場する男子 4 × 100m リレー代表候補選手の科学サポート,男子 4 × 100m リレー 日本代表選手,アーカンソー・アメリカ,2019.2.22~ 23
・日本陸上競技連盟 科学委員会委員,女子日本代表リレープロジェクト,女子 4 × 400m リレー 日本代表選手,沖縄,2019.2.28~3.4
・日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンス・サポート事業 外部協力者,男子 4 × 100m リレー代表候補選手の合宿及び競技会における科学サポート,男子 4 × 100m リレー 日本代表選手, ゴールドコースト・オーストラリア,2019.3.19~3.25
・日本陸上競技連盟 科学委員会委員,女子日本代表リレープロジェクト,女子 4 × 400m リレー 日本代表選手,テキサス・アメリカ,2019.3.26~4.1 ・日本陸上競技連盟 科学委員会,日本トップレベル選手を対象とした競技会時の映像の撮影と分析およびフィードバック,委員,日本トップレベル選手,全国,計15 日間 ・日本スポーツ振興センターハイパフォーマンスサポート事業,東京オリンピック男子4×100m リレー代表候補選手の競技会時および合宿時のサポート,外部協力者,東京オリンピック男子4×100m リレー代表候補選手,全国,計14 日間 ・日本陸上競技連盟 科学委員会/日本トップレベル選手を対象とした競技会時の映像の撮影と分析およびフィードバック/委員/日本トップレベル選手/全国/計10 日間 ・日本スポーツ振興センターハイパフォーマンスサポート事業/東京オリンピック男子4x100m リレー代表候補選手の競技会時および合宿時のサポート/外部協力者/東京オリンピック男子4x100mリレー代表候補選手/全国/計20 日間 ・日本陸上競技連盟 科学委員会/オレゴン世界陸上女子4 × 100m リレー代表候補選手の競技会時および合宿時のサポート/委員/2022 オレゴン世界選手権女子4 × 100 リレー代表選手/北海道/計5 日間 ・日本スポーツ振興センターハイパフォーマンスサポート事業/日本トップレベル選手を対象とした競技会時の映像の撮影と分析およびフィードバック/外部協力者/日本トップレベル選手/全国/計15 日間
- 公的機関(官公庁等)の審議会及び委員会等の名称と役職
日本オリンピック委員会 強化スタッフ,新潟県胎内市スポーツ推進審議会 委員,新潟県胎内市部活動在り方検討委員会 委員
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その他の教育研究活動 |
- 官庁や企業等からの外部資金獲得状況
〔科学研究費〕 ・2019,科学研究費,長距離走者のパフォーマンスにもたらすスプリントトレーニングの効果の解明,研究代表者(継続)
- 学内部活動の実績
陸上競技部(男子5,000m 走),第94 回北信越学生陸上競技対校選手権大会,5 位,富山,2020.8.2,監督 ・陸上競技部( 男子5,000m 走), 第94 回北信越学生陸上競技対校選手権大会,2 位, 新潟,2021.7.4,監督 ・陸上競技部( 男子1,500m 走), 第94 回北信越学生陸上競技対校選手権大会,3 位, 新潟,2021.7.3,監督 ・陸上競技(男子100m 走),2022 年度北信越学生陸上競技大学対抗選手権大会,2 位,富山,2022.5.14(監督) ・陸上競技(男子100m 走),2022 年度U20 日本陸上競技選手権大会,5 位,大阪,2022.6.9-10(監督) ・陸上競技(男子1,500m 走),2022 年度北日本学生陸上競技大学対抗選手権大会,2 位,北海道,2022.7.2(監督) ・陸上競技(男子5,000m 走),2022 年度北日本学生陸上競技大学対抗選手権大会,2 位,北海道,2022.7.3(監督) ・陸上競技(男子100m 走),2022 年度新潟県陸上競技選手権大会,1 位,新潟,2022.7.17(監督) ・陸上競技(男子5,000m 走),2022 年度北信越学生陸上競技選手権大会,8 位,新潟,2022.10.15(監督)
- 学外兼務講師等
・胎内市立黒川小学校(水泳外部指導者兼ボランティア),2019.7.17
・胎内市立黒川小学校(陸上競技外部指導者兼ボランティア),2019.7.18, 9.11, 9.13
・胎内市立黒川小学校(スキーボランティア),2019.1.24, 1.29
・新潟医療福祉大学健康スポーツ学部卒論指導(2 名),2018.9-2019.2
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学内委員会活動 |
学生委員会(委員長)
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