車 競飛

車 競飛

Kyohi Sya(シャ キョウヒ) 

講師

学位 博士(経済学)京都大学 2022年取得
専門分野 食料経済学、環境経済学
研究テーマ
  • 持続可能な食料システムのあり方
  • 地域資源を活用した再生可能エネルギー事業の取り組み
  • 地域振興に関わる財政運営の課題
  • 中国の環境関連税制に関する研究

高校生へのメッセージ

農業や農村、食料分野での生産・消費活動と環境問題は、どちらか一方にだけ影響を与えるではなく、相互に影響を与えて複雑な構造になっています。環境に多くの負荷を与えるような農業生産や食料消費は、環境の劣化によってその生産と消費活動が継続できなくなる可能性があります。勉学と実習の過程には自分の頭で考えて、農学的な側面はもちろん、経済的、社会的な側面からも農業・食料と環境問題の関係を理解できるようになってほしいです。
また大学生活について、皆さんに以下の2点をお勧めしたいと思います。第1は、古典や良書を多く読んで学部生の時期に自分の基本的な価値観や社会観を形成すること、第2に、自分のアイディアを友人たちと議論する場を作り出し、議論を通じて自分の考え方を鍛え上げる経験を蓄積してほしいです。

企業へのメッセージ

これまでは、持続可能な農業生産と食料消費を実現するための食料システムと関連諸制度のあり方、そして環境と調和し活力のある農村地域社会づくりのための地域資源管理のあり方について、エコロジー経済学的な視点から研究を行ってきました。
分析手法のひとつに、エコロジカル・フットプリント分析があります。これは、経済活動のLCAの結果に基づいて、経済活動の規模が環境の再生処理能力を超えてないかを判定することで、経済活動が持続可能であるかを判断する手法です。この手法は欧米を中心に環境教育や政策評価に広く採用され、近年日本でも普及しつつあります。
今後は、アジア地域の食料政策の状況調査と計量的分析し、エコロジー経済学の視点から、世界の食料需給構造とその持続可能性を分析しながら、国内では地域の農業生産と食料消費に関するフィールド調査をより緻密に行い、地域農業の発展と食料システムに関する新たな課題、それを改善する方向についてより明らかにしていきたいと考えています。






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 教務委員会(学部)