鈴木 孝男

Takao Suzuki
教授

学位 博士(政策科学) 同志社大学 2012年取得
担当科目 食料産業概論、基礎ゼミⅠ・Ⅱ、インターンシップⅠ・Ⅱ、農村ビジネス論、起業イノベーション論、食産業ビジネス演習Ⅰ、地域政策論、地域計画論、卒業研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、食料産業実践論Ⅱ
専門分野 地域計画・農村計画
研究テーマ
  • 持続可能な農山漁村地域のデザイン
  • 人口減少時代における地方創生
  • 条件不利地域における農村ビジネスの創造
  • 震災からの復興まちづくり

高校生へのメッセージ

人口減少、少子高齢化、グローバル化の進展とともに、有効な政策や事業を提案し実行していく意欲や能力を持った人材が強く求められています。特に農村部では、様々な問題・課題が浮き彫りになっていますが、手を付けられずに放置されたままの地域がたくさんあります。こうした中で、地域のど真ん中に飛び込んで、住民、企業、行政と協力して、新しい事業を創造しようとする若者たちが全国的に注目されています。皆さんも、学生の時から地域社会に関心を寄せて、キャンパスからどんどん飛び出して、地域のポテンシャルを活かした行動や事業を起こしていく貴重な経験をたくさん積んでみてください。私が担当する授業の中でも、フィールドワークを通じた住民や行政へのヒアリングや、地域点検(診断)を組み込んでいきます。大学での学びは、現場から培った経験と結びついていくことで、より確かな学びに磨かれます。我々教員は、そうしたチャレンジ精神を全力で応援していきたいと思います。

企業へのメッセージ

地方創生の時代を迎えていますが、従来からの地域課題を乗り越え、地域の学校を維持できる程度の定住人口を確保できる農村の再生を私は研究テーマとしております。これまで、協働のまちづくり、防災、防犯、福祉、産業など分野横断的な課題に取り組んできましたが、現在特に関心を持っていることは、付加価値形成の余地が高いとされる食や農の資源を活かした①農村都市交流などの新たな農村ビジネスの創造と、②基幹産業である一次産業の再生を軸とした革新的な仕事を創り出していくことです。このことは東日本大震災の復興にも関わってきて痛切に感じたことです。新潟にある多様な資源を活かしていければ、世界の関心を引き寄せるユニークな事業の創造が可能になると考えます。地域住民や生産者・企業の皆様と建設的な議論を重ね、新潟県内各所に働きがいのあるクリエーティブな農村ビジネスが生み出されることによって地域と大学が共存・共栄、或いは融合する姿を、研究活動を通じて追求していきたいです。

業績等

著書
  1. 広田純一,鈴木孝男他.共著.震災復興から俯瞰する農村計画学の未来.農林統計出版;2019:295- 312(書籍)(発刊済)
論文
  1. 山崎寿一,鈴木孝男.共著.「震災復興から俯瞰する未来社会と計画学Ⅱ」の主旨.震災復興から俯瞰する未来社会と計画学Ⅱ(日本建築学会).2018:1-2(原著論文)(発刊済)
  2. 鈴木孝男.単著.東日本大震災の復興で見られる産業の変化.震災復興から俯瞰する未来社会と計画学Ⅱ(日本建築学会).2018:55-56(原著論文)(発刊済)
報告書
  1. 鈴木孝男・後藤隆太郎.科研費基盤 B.創造的復興に着目した東日本大震災からの復興と持続力ある農山漁村の実現に関する研究.研究成果報告書.2018(研究代表者)
  2. 鈴木孝男.受託研究.東北水産業復興研究会.研究成果報告書.2012-2018(研究代表者)
学会等研究発表
  1. 鈴木孝男.地域の生活を守るコミュニティビジネスの可能性.日本地域政策学会東北支部(米沢市),
    2019.3.14(一般発表)

  2. 後藤隆太郎・朴憲春・鈴木孝男・朴宰燁.韓国の「農村改善モデル事業」にみる集落再生手法.日本建築学会(仙台市),2019.9.4~9.6(一般発表)

所属学会
  1. 所属学会
    日本建築学会,日本都市計画学会,日本地域政策学会,コミュニティ政策学会,地域活性学会
  2. 学術集会の主催
    ・2018 年度日本建築学会大会(東北)農村計画部門研究協議会,企画・司会,仙台市,2018.9.4
    ・2018 年度日本建築学会大会(東北)農村計画部門パネルディスカッション,企画・コメンテーター, 仙台市,2018.9.4
  3. 学会等の役職
    日本建築学会 農村計画本委員会 委員,日本建築学会 集落復興小委員会 主査,日本建築学会 農村地域づくり小委員会小委員会 幹事,日本都市計画学会 東北支部総務企画担当,地域活性学会 理事,農村計画学会 評議委員
  4. 学会等でのその他の活動
    ・日本建築学会農村計画委員会集落復興小委員会,事前復興調査,企画,和歌山県内,2019.3.15
    ・佐賀大学共同研究,オランダ低平地まちづくり調査,調査,オランダ,2018.11.19-11.25
    ・日韓合同研究,韓国農村集落計画調査,調査,韓国,2019.3.20-3.23
    ・地域活性学会,大会司会,2018.9.15
    ・日本地域政策学会,大会司会,2018.7.21
社会活動
  1. 公開講座・講演会等
    ・講演 西川町地域づくり計画推進会議主催,講演,講師,住民,議員等,西川町,2019.3.19
    ・会津坂下町まちづくりフォーラム,講演,講師,住民等,会津坂下町,2019.3.24
    ・下越南倫理法人会セミナー,講演,講師,会員,五泉市,2019.2.21
    ・新発田理法人会セミナー,講演,講師,会員,新発田市,2019.3.27
    ・新潟中央区理法人会セミナー,講演,講師,会員,新潟市,2019.2.15
    ・糸魚川小学校出前授業,授業,講師,小学生,糸魚川市,2019.2.18
    ・秋田県能力開発研修,研修,講師,行政,秋田県,2018.11.9
    ・登米市地域協働まちづくり事業審査会,審査会,アドバイザー,住民,登米市,2018.11.5
    ・あかいっこカンパニとー小国カンパニー交流会,交流会,ファシリテーター,小中高生,長岡市,2018.10.6
    ・胎内市 Startup Weekend,ワークショップ,コーチ,市民,胎内市,2018.11.13-11.14
    ・みやぎボイス,討論,パネリスト,市民,仙台市,2018.9.2
    ・東北日本海沿岸市町村議会協議会,講演,講師,議員他,胎内市,2018.5.16
    ・アグロフードセミナー,セミナー,企画・司会,市民他,新潟市,2018.10.29
    ・新潟中央区理法人会セミナー,講演,講師,会員,新潟市,2018.6.29

  2. TV 出演,ラジオ出演,新聞掲載,一般雑誌掲載等
    ・上越タイムズ,農・漁業の現状学ぶ 糸魚川小で出前授業,2019.2.21
    ・新潟日報,農水産業の動き学ぶ,2019.2.23

  3. 公的機関(官公庁等)の審議会,委員会等の名称と役職
    胎内市市場運営委員会(委員),七ヶ宿町ふるさと創生本部有識者会議(委員長),西川町 総合政策審議会(委員),西川町 里山社会・文化研究所(研究員),新潟市新潟市 都市計画審議会(委員)

  4. 職能団体(各協会,士会等)の委員等
    特定非営利活動法人まちづくり政策フォーラム(代表理事),公益財団法人 地域創造基金さなぶり(評議委員),一般社団法人東松島ひとまちネット 復興まちづくり推進員事業(アドバイザー),東松島市あかいっこカンパニー(アドバイザー)

その他の教育研究活動
  1. 外部資金(科学研究費等)の受入研究費の内容
    ・2016-18 年度,基盤 B,創造的復興に着目した東日本大震災からの復興と持続力ある農山漁村の実現に関する研究,研究代表者(継続)
    ・2013 年度,受託研究,東北水産業復興研究会,研究代表者(継続)
  2. 学内部活動の実績
    ・ビジネスコンテスト,外食インカレ 2018,4 位,全国,2018.11.17(指導)
学内委員会活動 学生委員会,FD・SD委員会,ヒトを対象とする研究に関する倫理委員会

関連リンク

本学教員による学問のミニ講義