比良松 道一

Michikazu Hiramatsu
教授

学位 博士(農学)九州大学 2007年取得
専門分野 園芸学、育種学、生活科学
研究テーマ
  • 植物資源の生態的特性の進化的背景の解明とその利用
  • 域外資源への依存度の低減、周辺生態系との調和を両立できる農作物栽培法の確立
  • 家庭・郷土料理の多様性の喪失及び持続性を左右する環境要因の解明
  • ヒトの協力行動に対する炊事と共食の相互作用の解明

高校生へのメッセージ

「医は食に、食は農に、農は自然に学べ」。ある医師の言葉です。 命、食、農業、自然環境。これら全てが互いに影響を及ぼし合いながら私たちの暮らしは成り立っています。ゆえに、この言葉は、何か一つのことを極めようとするとき、それが社会のどんな分野とつながっているかを常に意識しながら学びを深め続けなさいというメッセージであると解釈します。それは、本学を希望する皆さんが「食のジェネラリスト」を目指す上で常に持ち続けて欲しい視点です。私は農作物の品種改良から研究人生をスタートしましたが、さらに今、食が人の心に及ぼす影響を分析する研究にも挑戦しています。食と農、そして、命や自然環境について、広く、深く極めるために熱意を持ち続けられる人。お待ちしています。

企業へのメッセージ

福岡県農業総合試験場、九州大学農学部、大学院農学研究院において約 20年にわたり、品種改良や植物資源の生態・進化の研究に取り組んできました。福岡県のブランド米「夢つくし」や九州大学のブランドブドウ「BKシードレス」はその成果の一つで、それら新品種の普及によって喜ぶ農家の姿を見ることは、ものづくりの醍醐味にも似た感覚がありました。その一方で、このような優秀な作品が多数世に送り出されているにもかかわらず、米の消費量は年々減少し、就農する人は思うように増えていません。こうした現代の農業を取り巻く課題を解決するには、農業生産物に対する消費者の協力的な購買行動がどのような要因に左右されるかについても分析する必要があると考え、心理学を応用した消費者行動研究にも着手しています。農業生産物に関するものづくりや消費者と生産者の良好な信頼関係を構築することに関心のある企業や組織と協働できれば幸いです。